横浜の自宅にいると揺れを感じた。ニュース速報を確認すると東京・神奈川の地震で、震源地は東京湾だという。東京湾が震源地とは珍しいな、と思い、一瞬、「ゴジラか」とアタマをかすめた1月28日、豪徳寺にはバジラが出現した。2024年初バジラ、【輪読座】「富士谷御杖の言霊を読む」第四輪の日である。
■「言霊読み」をせよ
輪読座の前半は前回講義を座衆が図象化した資料を基に始まる。座衆T氏は「言葉の奥にあるものを捉えないといけない」と前回の学びを振り返る。
座衆T氏の資料:ウタにも2種類、諷、歌があり、使い分けられているとの学びにも触れる
座衆の熱に応じるように輪読師バジラ高橋は語る。
ニュースやネットの情報に触れるとき「言霊読み」をしないといけない。発信されている情報は必ずその場に適合するように言葉が使われている。不利益があればそれが隠された表現になっている。
そして、自身の幼少時代の思い出も引き合いに出し、「言霊読み」のヒントに幼心の大切さを添える。
子どもは、原則とされているものがあっても、それを破って、本質へ突っ込んじゃうような質問をすることがある。自身の子どもだった頃を思い出すとよい。言葉を超えて、知らず知らずに言霊に気づいているときがある。
確かに自分の幼少時代を振り返った時、教科書に載っていることを一方通行的に教えられている中で、多少の違和感があっても飲み込んできた感覚がどこかにある。その違和感こそが「言霊読み」に通じているのかと、ふと思い返した。
文面だけを読むな、言霊を読みなさい。と、火を噴くバジラ。
バジラ曰く、20世紀はいかに同質な人間を作るかというニューロン統制型社会であったが、今はまさにニューロン多様化時代へ向かう転換期であるという。
「言霊読み」を学ぶことは言語論の最前線を学ぶということなのかもしれない。
輪読座「富士谷御杖の言霊を読む」申し込みはこちら
https://es.isis.ne.jp/course/rindokuza
輪読座はアーカイブで第一輪からの視聴が可能である。バジラとともに「言霊読み」を深めてみてはどうだろう。
■番外編?!
本日は裏方からいつもイシスを支えてくれている編集工学研究所スタッフ・山内貴暉さんの誕生日。あいにく逆光で読めないが、「22歳、おめでとう」とエディストライター・福井千裕さんからの直筆メッセージが添えられている。でも、本当は23歳の誕生日。さすが福井センパイ、「言霊を読め」と言わんばかりの祝いっぷりだ。
福井センパイからの誕生日祝いのケーキとパチリ。いつもありがとう。
萩原ヒロキ
編集的先達:荘子。人材業界の会社員として、営業、労務管理、開発、マーケ、海外事業、広報、人材採用、人事企画を求められるまま次々に異動することも、風に吹かれるすすきや竹のごとき受容力の持ち主である由縁か。野口整体、アレクサンダーテクニーク、ゲシュタルト療法、ヒーリングなどの心身に関わる方法を学び、セラピストとしての活動歴もあり。
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