「感門之盟で3日目は初めてだよね」
八田英子律師から壇上に招き入れられた松岡正剛校長は第一声にそう言った。「エディット・タイド」EDIT・TIDE(潮流)をテーマにした第83回感門之盟は本日、最終日を迎えた。今までは多読ジムスペシャルの修了は別で催されていたが今回の感門之盟では物語講座と多読ジムスペシャルも同じ感門として設えられた。
オープニングの八田律師と松岡校長の掛け合いの中で、校長からは「本を読む行為」について二つの問いが投げかけられた。
物語講座、多読ジムスペシャルは本を読むという行為がより編集契機になるように仕掛けられている。
■本を読むこと
本を読むインプットの体験は、自身でも気が付かないうちに言語感覚やコミュニケーション感覚、時には自身のおもかげに出会わせる。そして、言語という限られた表象でのアウトプットも時に魔術のように広がっていく不思議さをもっている。「本を読む行為って一体、何だろう。物語講座や多読ジムではそこに挑んでもらっている」と校長は語った。
■世界を読むこと
本を読むという行為がもっている可能性はそれだけではない。「我々は普段、知覚を使い、風景や表情や時には空気を読んで生活をしている。読むという行為をリーディングと考えれば、多様な見方が広がる」と語り、本を読むことは世界を読むことに通じるということを暗示した。
「本を読む行為」にフィーチャーした物語講座と多読ジムスペシャルの修了が3日目に加わった第83回感門之盟は「エディット・タイド」(潮流)の名の通り、世界を編集していこうというイシス編集学校の「潮目」を感じさせつつ、始まった。
(写真:福井千裕)
萩原ヒロキ
編集的先達:荘子。人材業界の会社員として、営業、労務管理、開発、マーケ、海外事業、広報、人材採用、人事企画を求められるまま次々に異動することも、風に吹かれるすすきや竹のごとき受容力の持ち主である由縁か。野口整体、アレクサンダーテクニーク、ゲシュタルト療法、ヒーリングなどの心身に関わる方法を学び、セラピストとしての活動歴もあり。
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