座布団からカンブリア大爆発 47[守]教室名発表 ~22教室イメージ総覧~

2021/03/14(日)18:35
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第75回感門之盟、2日目を締めくくる最後のステージでは、4月から新しく教室を持つ22人の師範代と、22の教室名が発表された。

 

ナビゲーターである吉居奈々花伝錬成師範と山田細香 花伝錬成師範が本楼スタジオに登壇すると、カメラは様変わりした2階学林堂を映し出す。そこは“音楽スタジオ”と化した。ドラマー浅羽・キーボード梅澤が控え、教室名が発表されるごとに、“75Kanmonデュオ”が、モード編集のきいたジャムセッションで盛り上げた。

 

教室名を授かった師範代たちへの最初の贈り物ともいえる、松岡正剛校長直筆の教室名ボードがある。師範代が考えた5案に松岡校長が再編集をかけて仕上げた、世界に一つだけの名前が、今、イメージをおびて動き始めた。師範代はここから、自らの教室のモードを立ち上げていくことになる。

 

 

「方法とともにあれ」

稲垣景子師範代

常盤由枝師範代

西宮牧人師範代

桑田惇平師範代

下田富美子師範代

田中 香師範代

「トポスに恋して」

皆川滋師範代

赤木美子師範代

中村慧太師範代

佐藤健太郎師範代

堀田幸義師範代

「憧れを胸に」

北條玲子師範代

清水幸江師範代

新井和奈師範代

長島順子師範代

柳瀬浩之師範代

関口泰由師範代

「満を持して再登板」

圓尾友理師範代

真武信一師範代

竹川智子師範代

中原洋子師範代

阿久津 健師範代

新師範代を代表して、オブザぶとん教室師範代 稲垣景子が3つの誓いを述べた。
そのひとつが、「教室の遺伝子を刻むこと」。

大きな有機体の一部として、ひとつの教室を誕生させられた誇りを胸に、ここから新しい遺伝子が伝わってゆく。

稲垣は言う。編集学校は「どこよりも優しく、厳しい場所」。
学衆という情報生命体をのせた方舟である22の新たな教室は、いまゆっくりと知の大海へ漕ぎだした。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025

大沼友紀

2025-06-17

●記事の最後にコメントをすることは、尾学かもしれない。
●尻尾を持ったボードゲームコンポーネント(用具)といえば「表か裏か(ヘッズ・アンド・テイルズ:Heads And Tails)」を賭けるコイン投げ。
●自然に落ちている木の葉や実など放って、表裏2面の出方を決める。コイン投げのルーツてあり、サイコロのルーツでもある。
●古代ローマ時代、表がポンペイウス大王の横顔、裏が船のコインを用いていたことから「船か頭か(navia aut caput)」と呼ばれていた。……これ、Heads And Sailsでもいい?
●サイコロと船の関係は日本にもある。江戸時代に海運のお守りとして、造成した船の帆柱の下に船玉――サイコロを納めていた。
●すこしでも顕冥になるよう、尾学まがいのコメント初公開(航海)とまいります。お見知りおきを。
写真引用:
https://en.wikipedia.org/wiki/Coin_flipping#/media/File:Pompey_by_Nasidius.jpg

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。