なぜイシスはおもしろいのか：康代［守］学匠メッセージ【81感⾨】

イシス編集学校
編集工学研究所
松岡正剛の千夜千冊

なぜイシスはおもしろいのか：康代［守］学匠メッセージ【81感⾨】: 2023/03/18（土）19:13

煙草を燻らす松岡校長。

その目線の先にいるのは、鈴木康代［守］学匠だ。

感門之盟のテーマ「律走」をイメージした青いワンピースと青いイヤリングを身につけ壇上へ上がる。だが学匠がまず放ったのは律ではなく爆。メモリアルな第50期の［守］講座は、「爆走」「爆発」「爆上がり」により律走のその先へいく新たな時代に入った［守］だったと振り返った。

ある学衆が［守］の最初のお題「コップは何に使える？」をＡＩに尋ねたところ、ＡＩよりも自分の回答の方がおもしろいと言ったという。なぜそんなことが起こるのか。康代学匠はイシス編集学校がおもしろい理由を３つ挙げた。

１．問答が加速する
イシスの編集稽古はお題・回答・指南からなる。そこには律動があり、師範代が加速する問答を加えていく。著書『外は、良寛。』で松岡校長が書いた「不断の禅林生活」と同様、「繰り返し」のなかで劇的な「目覚め」が編集稽古の中では起きている。

２．教室は動いている
今日ははるばる喜界島から高校生の学衆が豪徳寺の本楼へ駆けつけた。編集学校のオフ会にあたる汁講で教室に「ないもの」を持ち寄ろうという話になったとき、彼は夕陽を動画で撮って持参し周りを驚かせたそうだ。ネット上にあるイシスの教室ではテキストベースでやり取りがなされるが、教室は白と黒だけの止まった世界ではない。仲間と交わし合いながら進む編集稽古だからこそ、教室はハッとする出会いで他者と影響しあう格別の場なのだ。

３．あらたな虚を探したくなる
リアルとバーチャルという見方でいえばイシスの教室はバーチャル（虚構）の世界だと思われがちだ。だが、そこにリアル（実体）があらわれてくるのが編集学校。虚実皮膜の世界観のなかで、あらたな虚に行きたいと思わせるものがあるのがイシスの魅力だと康代学匠は言い切る。

50［守］を修了した卒門者は計134名。半数以上が［守］のネクストステージである［破］へ進むことをすでに宣言している。

あらたな虚への冒険に向けて、学匠は卒門者たちの背中を押す。

登壇の直前、ひとりその場に立っていた康代学匠の視線の先には松岡校長がいた。感門之盟は門を感じながら、眼差しが交わし合わされる場でもある。

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福井千裕

編集的先達：石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。

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2000年、インターネット上に誕生した「編集術」を学ぶ方法の学校。校長松岡正剛、学長田中優子。
ISIS編集学校ニュースメディア遊刊エディスト毎日更新中！

＊先日お知らせしたzoomURLに誤記がありましたため、2025年4月2日14時付にてzoomURLの更新をしました。大変恐れ入りますが当日はお間違いないようご確認をお願いいたします。

4月5日（土）伝習座を開催します。
伝習座のプログラムは２つのメインコンテンツで構成されています。

まず前半は、ISIS co-missionで江戸研究の第一人者・田中優子学長によるインタースコア・セッション。今回のテーマは「江戸×あやかり」です。多様に文化の花が開いた江戸の「あやかり編集力」に迫ります。

そして後半は、松岡正剛校長講義の語り直し「Re-Mix校長校話」。今回は「あやかり編集力」をテーマにした過去のレクチャー動画をもとに、参加者によるインタラクティブ・ディスカッションを行います。昨年急逝した校長・松岡正剛の編集工学講義を改めて語り直し、再編集することで、松岡正剛を再生させる機会になります。

当日はzoomにてオンライン無料生配信。是非ともご参集ください。

伝習座江戸のあやかり編集力
■日時：2025年4月5日（土）14:00〜18:00
■参加方法：
お申し込み不要。どなたでも参加いただけます。
zoomにて14:00から配信開始予定です。時間になりましたら下記にアクセスください。
　https://zoom.us/j/95993032209?pwd=aFyvqTwKbFBdZ1V6aYU4dprByK9Ofl.1
　ミーティング ID: 959 9303 2209
　パスコード: 142784
■内容：田中優子講義「江戸のあやかり編集力」、Remix校長校話など
■詳細：【急報】4/5伝習座無料生配信決定！田中優子の「あやかり編集力」

＊伝習座LIVE配信はzoomで無料配信。事後アーカイブ視聴は有料配信（3500円・税別、松岡正剛校長講義動画付き）になります。

#イシス編集学校
#ISIS編集学校
#松岡正剛
#田中優子
#編集
#編集力
#編集工学
#江戸

[AIDA]シーズン５は、3月8日第6講をもって終了しました。1月から3月に開催した後半の様子の一部を写真と言葉でお届けしていきます。

最終講となる第6講は、3月2日に開催しました。受講者は、この半年取り組んだAIDAでの学びを「間論」という修了レポートにまとめ、優秀賞[AIDAボード賞]・最優秀賞[AIDA玄月賞]が贈呈されました。

この3年に渡り「日本という方法」に真剣に向き合うAIDA。
来年度のHyper Editing Platform [AIDA] Season６は、2025年10月開幕します。

4月24日(木)に社会学者・大澤真幸さんをお迎えして、AIDA体験イベントを開催いたします。少しでも気になる方はお気軽にご参加、体験してみてください。
▼4月24日(木)開催 AIDA OP
https://www.eel.co.jp/aida/news/aida-open/

◆「Hyper-Editing Platform [AIDA]」Season５
2024年10月12日～2025年3月1日

▼AIDAボード
大澤真幸　社会学者
佐藤優　　作家・元外交官
武邑光裕　メディア美学者
田中優子　江戸文化研究者
津田一郎　数理科学者
村井純　　情報工学者

▼ゲスト講師
上野誠　　　日本文学者・民俗学者
花柳徳一裕　日本舞踊家
森田真生　　独立研究者
山内朋樹　　京都教育大学教員・庭師
ロジャー・パルバース　作家・劇作家・演出家

Photo:小山貢弘、後藤由加里
Design:穂積晴明

#AIDA
#型と間のAIDA
#日本という方法
#編集工学研究所
#イシス編集学校
#ISIS編集学校
#大澤真幸

【Hyper Editing Platform [AIDA] Season５「型と間のAIDA」】

[AIDA]シーズン５は、3月8日第6講をもって終了しました。1月から3月に開催した後半の様子の一部を写真と言葉でお届けしていきます。

第5講は、ロジャー・パルバースさんをゲスト講師にお迎えして、2月8日に開催しました。
昭和40年代に初めて来日したお話から、宮沢賢治、東日本大震災まで。パルバースさんの見方を通して、日本に深く深く分け入る１日となりました。

◆「Hyper-Editing Platform [AIDA]」Season５
2024年10月12日～2025年3月1日

▼AIDAボード
大澤真幸　社会学者
佐藤優　　作家・元外交官
武邑光裕　メディア美学者
田中優子　江戸文化研究者
津田一郎　数理科学者
村井純　　情報工学者

▼ゲスト講師
上野誠　　　日本文学者・民俗学者
花柳徳一裕　日本舞踊家
森田真生　　独立研究者
山内朋樹　　京都教育大学教員・庭師
ロジャー・パルバース　作家・劇作家・演出家

Photo:小山貢弘、後藤由加里
Design:穂積晴明

#ロジャーパルバース
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#型と間のAIDA
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#編集工学研究所
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【Hyper Editing Platform [AIDA] Season５「型と間のAIDA」】

[AIDA]シーズン５は、3月8日第6講をもって終了しました。1月から3月に開催した後半の様子の一部を写真と言葉でお届けしていきます。

1月に開催した第4講は、京都奈良合宿でした。
庭師の山内朋樹さんと独立研究者の森田真生さんをゲスト講師にお迎えし、日本の空間性をめぐる２日間。
1日目は、京都の竹情荘から口火を切り、東福寺から菊水、無鄰菴へ。
2日目は、奈良東大寺にて幾千年を超える歴史に身を投じました。

1枚目：竹情荘
2,3,4枚目：南禅寺参道菊水
5,6枚目：華厳宗大本山東大寺

◆「Hyper-Editing Platform [AIDA]」Season５
2024年10月12日～2025年3月1日

▼AIDAボード
大澤真幸　社会学者
佐藤優　　作家・元外交官
武邑光裕　メディア美学者
田中優子　江戸文化研究者
津田一郎　数理科学者
村井純　　情報工学者

▼ゲスト講師
上野誠　　　日本文学者・民俗学者
花柳徳一裕　日本舞踊家
森田真生　　独立研究者
山内朋樹　　京都教育大学教員・庭師
ロジャー・パルバース　作家・劇作家・演出家

Photo:小山貢弘
Design:穂積晴明

#山内朋樹
#森田真生
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#型と間のAIDA
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オツ千LIVE『記憶術と書物』

【特報】3/18(火)20時〜オツ千インスタLIVE配信します！

実に2年ぶり！オツ千コンビが一夜限りのインスタLIVEに帰ってくる！！
おっかけ千夜千冊（通称オツ千）の千夜坊主吉村堅樹と千冊小僧穂積晴明が、インスタLIVE配信でお届けします。今回読むのは、1314夜『記憶術と書物』メアリー・カラザース。

これからのイシス編集学校は、リ・プレゼンテーションとアルス・コンビナトリア、この２つに取り組んでいく、そのために外せないKEY千夜の一つです。
LIVE中にコメントも大歓迎！来週火曜20時、お待ちしてます！

#イシス編集学校
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【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final #006】

【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final #005】

【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final #004】

【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final #003】

【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final #002】

【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final #001】

【一人一撮 edit gallery 第6弾 Final】　

【Hyper Editing Platform [AIDA] Season５「型と間のAIDA」】

[AIDA]シーズン５の第３講は、日本舞踊家の花柳徳一裕さんをお迎えし、12月7日に開催しました。日本舞踊の身体性・精神性を軸に「型と間」について、深く感じ考える１日となりました。第３講の様子を一部写真でお届けします。

◆「Hyper-Editing Platform [AIDA]」Season５
2024年10月12日～2025年3月1日

▼AIDAボード
大澤真幸　社会学者
佐藤優　　作家・元外交官
武邑光裕　メディア美学者
田中優子　江戸文化研究者
津田一郎　数理科学者
村井純　　情報工学者

▼ゲスト講師
上野誠　　　日本文学者・民俗学者
花柳徳一裕　日本舞踊家
森田真生　　独立研究者
山内朋樹　　京都教育大学教員・庭師
ロジャー・パルバース　作家・劇作家・演出家

Photo:川本聖哉
Design:穂積晴明

#AIDA
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#イシス編集学校
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【Hyper Editing Platform [AIDA] Season５「型と間のAIDA」】

[AIDA]シーズン５の第２講が、11月9日に開催されました。
第２講では上野誠さん（日本文学者・民俗学者）をゲスト講師にお迎えし、折口信夫を軸にして日本文化の深淵をのぞきました。

第２講の空気感を一部写真でお届けします。

◆「Hyper-Editing Platform [AIDA]」Season５
2024年10月12日～2025年3月1日

▼AIDAボード
大澤真幸　社会学者
佐藤優　　作家・元外交官
武邑光裕　メディア美学者
田中優子　江戸文化研究者
津田一郎　数理科学者
村井純　　情報工学者

▼ゲスト講師
上野誠　　　日本文学者・民俗学者
花柳徳一裕　日本舞踊家
森田真生　　独立研究者
山内朋樹　　京都教育大学教員・庭師
ロジャー・パルバース　作家・劇作家・演出家

Photo:川本聖哉
Design:穂積晴明

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＜岩波新書『昭和問答』出版記念トーク「喪失から創出へ――松岡正剛との対話」＞

岩波新書『昭和問答』は、2017年の『日本問答』、2021年の『江戸問答』につづく田中優子学長と松岡正剛校長の問答シリーズ第三弾として、10月18日に刊行されました。
残念ながらその完成を待たずに、松岡校長が急逝しました。
この記念トークでは、足掛け3年におよんだ二人の「昭和問答」を映像で振り返りながら、そこから汲み取るべき日本の将来のための考え方や方法論をさらに探ります。

＜岩波新書『昭和問答』出版記念トーク「喪失から創出へ――松岡正剛との対話」＞

■語り手：田中優子
■映像出演：松岡正剛

■日時：2024年12月10日（火）　18：30～20：30（開場17：30）
■会場：浜離宮朝日ホール・小ホール　東京都中央区築地5-3-2
■入場料：3,000円（税別）　事前申し込み・事前支払いとなります。
■主催：株式会社岩波書店＋イシス編集学校（株式会社編集工学研究所）
■お問い合わせ：イシス編集学校学林局　es_event@eel.co.jp
■申込：https://shop.eel.co.jp/products/detail/781

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【Hyper Editing Platform [AIDA] Season５「型と間のAIDA」】

Hyper-Editing Platform [AIDA]シーズン５が開幕しました。
[AIDA]では今期から３年間に渡り「日本をいう方法」をめぐっていきます。その１年目にあたるシーズン５は「型と間のAIDA」をテーマに掲げて、日本という方法のおおもとに向き合います。

10月12日に開催した第１講の様子を一部お届けします。

◆「Hyper-Editing Platform [AIDA]」Season５
2024年10月12日～2025年3月1日

▼AIDAボード
大澤真幸　社会学者
佐藤優　　作家・元外交官
武邑光裕　メディア美学者
田中優子　江戸文化研究者
津田一郎　数理科学者
村井純　　情報工学者

▼ゲスト講師
上野誠　　　日本文学者・民俗学者
花柳徳一裕　日本舞踊家
森田真生　　独立研究者
山内朋樹　　京都教育大学教員・庭師
ロジャー・パルバース　作家・劇作家・演出家

Photo:小山貢弘、後藤由加里

#AIDA
#型と間のAIDA
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#編集工学研究所
#イシス編集学校
#ISIS編集学校

【一人一撮 edit gallery 第5弾 #009】

「言葉よ、安心して燃え上がれ」
写真：畑本ヒロノブ

[寸評]
　空から足元に目線を落とすとそこにはマンホール。何はともあれこのシンメトリーな配置に畑本さんらしさを感じずにはいられません。「漬」から「貯」を連想し、「火」は「はじめちょろちょろ」の焚くイメージ。だとすると赤いポストイットは火を見立てているのかしら？であれば天地を逆さにして「火」を下にした方がさらに収まりが良かったかも。（倶楽部撮家後藤由加里）

#イシス編集学校
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【一人一撮 edit gallery 第5弾 #008】

「こかげにことのは」
写真：細田陽子

[寸評]
　カツラの木で一休みする鳥に見立てて撮影されたのは細田さん。「カツラの枝と葉には、連なることばに宿る意味と力の暗示がある」のだそうです。ほうほう。ページを鳥の羽根に見立てたのは面白いですね。煽りで撮影しているのも空を目指す鳥目線のようで◎です。惜しむらくはタイトルが見えにくく、本も影で隠れてしまっているところ。でも本を何かに見立てる遊び心はとてもいいので引き続き挑戦してみてください。（倶楽部撮家後藤由加里）

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【一人一撮 edit gallery 第5弾 #007】

「アートと言葉」
写真：北條玲子

[寸評]
　「言葉は先人が作り上げたもので、手作りで、長い年月を経て磨かれたもの」とシソーラスを広げてたどり着いたのはウィリアム・モリスでした。もっと古い日本っぽいものではなく、ウィリアム・モリスをチョイスされたところに北條さんの数奇が込められているのだろうと思いました。これは西日で撮影されているのでしょうか？だとしたら、例えば長い影をあえて作り、長い年月を影で表現するのも一手かもしれません。歴史的現在をもう少し感じてみたかったというリクエストです！（倶楽部撮家後藤由加里）

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