中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2024年3月11日、多読ジムseason18・冬がスタートします。
いきなり余談になりますが、season18の開始日が、東日本大震災の3月11日と重なったのはまったくの偶然のことです。ですが、こうした”たまたま”も、「やってきた偶然」として、「読機」として捉えてみてはどうか、というのが多読術の提案する本との出会い方でもあります。本の捕まえ方も含めて、多読術なのです。
さて、本題です。以下、次季のラインナップが決定しました。
<1>ブッククエスト : 本屋さんの本
<2>エディション読み:『資本主義問題』
<3>三冊筋プレス : 評伝3冊
ラインナップを見て、どんな本が思い浮かびましたか。
「本屋さんの本」といえば、松岡校長はかつて松丸本舗のつくり、『松丸本舗主義』(青幻舎)という本も出版していますね。また、千夜千冊では『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』(212夜)や『ブックストア』(727夜)も紹介されています。
それから、多読ジムでは、冊師の松井路代さんが「本を売る」を実践していることを連載「ニッチも冊師も」(無人書店・奈良町ふうせんかずらに”スタジオらん”棚あります)で書いていました。
「本を売る」「本を買う」ことで読書は成立しているわけなので、当然、「資本主義問題」を避けることはできません。というより、これは読書に限ったことではなく、『資本主義問題』の帯に「なぜ、おりられないのか」とあるように、私たちは「おりられない」宿命を背負っています。では、なぜか? ここに切り込みます。
「評伝」の本は挙げればキリがありませんね。ここはもう、好きにお読み遊ばせ。
Info 多読ジム ★season 18 春
【定員】若干名
【お申込】https://shop.eel.co.jp/products/detail/644
【申込資格】突破者以上
【開講日】2024年3月11日(月)
【申込締切日】2024年3月4日(月)
【受講費】月額11,000円(税込)
※ クレジット払いのみ
※ 初月度分のみ購入時決済
以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
例)season 18 春スタートの場合
購入時に2024年3月分を決済
2024年3月26日に4月分、以後継続
※申込後最初のシーズンの間はイシス編集学校規約第6条に定める期間後の解約はできません。あらかじめご了承ください。
→ 解約については募集概要をご確認ください。
【プログラム開催期間】
season18春 2024年3月11日(月)~5月26日(日)
season19夏 2024年6月10日(月)~8月25日(日)
season20秋 2024年9月9日(月)~11月24日(日)
season21冬 2024年12月9日(月)~2月25日(日)
以後順次決定
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
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コメント
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2025-10-29
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。