自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
みなさんは、「説明」することって得意ですか? 上司や同僚に、ややこしい事情を簡潔に説明したい。お客さんに、専門的なことをわかりやすく伝えたい。子どもに世の中のことを教えてあげたい。でも、なかなかうまく話せない……。そんなお悩みをおもちの方も多いでしょう。
説明力をアップさせたいみなさんに、ぜひおすすめしたいのが「編集術」です。え、編集術って本を編集する方法……? いえいえ、それだけではないんです。イシス編集学校で学ぶ「編集術」とは、専門的な業務のやりかたというよりも「情報のまとめかた」をあつかうもの。情報のまとめかたのコツをつかむと、説明が一気にうまくなるんです。
12月5日(火)20:00〜22:00、イシス編集学校の編集ワークショップを体験いただく「エディットツアー」を開催いたします。場所は、東京世田谷のブックサロンスペース「本楼」。
※「本楼」は通常非公開。この日だけのオープンです。公開時には九州や北陸からも駆けつける人が後を絶たない、その魅力とは?
ナビゲーターは、中学や高校で社会科の教鞭をとっていたイシスの名師範。彼は学生時代からイシスで学んだことで、雑談と本題をうまくつなげられるようになったことを実感したそう。「中高生に授業をするとき、生徒にとって身近な事柄についてまず話すことで、難しい内容でもスムーズに扱えるようになりました」。編集稽古で身につけた「関係づける力」が役に立ったとか。いまや、イシス編集学校のエディットツアーに学校説明会にと引っ張り凧の存在です。
今回のワークショップでは、編集稽古のミニワークを体験いただきながら、イシス編集学校で身につく「編集力」についてもご説明します。臨機応変・縦横無尽にさまざまな物事を一瞬にして関係づけるイシス師範の話しぶりには、感動すること間違いありません。10名限定、お早めにお申し込みください。
■日時:2023年12月5日(火)20:00~22:00
■費用:1500円(税抜き)
■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)
■人数:10名様まで
■対象:どなたでもご参加いただけます
■ナビゲーター:イシス編集学校師範
■内容:「本楼」の見学をしながら、イシス編集学校の「編集稽古」をワークショップ形式で体験いただきます。
■申込みはこちらから:https://shop.eel.co.jp/products/detail/630
(申込締切:12月4日(月)17時)
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。