橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

「よみかき探Qクラブ」では、ナビ役書民(しょみん)とクラブメンバー(Q人_キュート)が日々にぎやかに、「読み手」「書き手」になりながら、「よみ」「かき」の方法を探究しています。自らの読み書きを磨きながら、イシスの内と外、子どもと大人の垣根を超えて、編集稽古で遊べる場づくりを進めています。
<クラブを象徴する3冊>
『もこ もこもこ』 谷川 俊太郎, 元永 定正/文研出版
『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン, イングリッド・ヴァン・ニイマン, 菱木 晃子/岩波書店
『想像力を触発する教育』キエラン・イーガン/北大路書房
3冊を繋ぐキーワードは「愉快に生きるための言葉・心・体」
フライヤーイラストは大濵朋子[師範]作
【活動】
▼オンラインイベント
日程はメンバーの希望を聞きながら調整しています。
録画をシェアしているので、日程が合わなくてもキャッチアップできます。
◎顔合わせ千夜千冊共読会
松岡正剛校長の千夜千冊を音読した後、キーワードをA4紙にスケッチして交わし合います。
ナビゲーターは書民・長島順子さん。
夏は、千夜千冊1730夜『見えないものを集める蜜蜂』を読みました。
共読会は、予習なし、宿題なし。うまい、ヘタなし。
図解スケッチは直感、10分で書くスタイル
秋は、9月14日か28日に開催予定です。
現在、下記の4夜から選定中です。
共読後、長島さんがいてもたってもいられず書いた読後エッセイ・ヒビはこちら
◎よみかき編集ワークとナビ研鑽会
本の紹介文やポップ作りを通して、新しい本の読み方(インプットとアウトプット)を体感するワークです。
大人も子どもも参加できます。
希望者は、研鑽会と、ラウンジでの8つのQの回答で、ワークショップナビゲーターになれます。
8月17日に開催したワークでは、Q人・北條玲子さんがナビを担当しました。
8/17に開催したよみかき編集ワーク。この日は「海」から連想する本を持ち寄った
参加した55守現役師範代からは「お題から離れて型を使う機会を増やして、手になじませることが大事だと実感しました」という感想が届きました。
無意識に使っている情報の型を、読書でイキイキ使えるようになります!
◎イドバタトーク
編集を実践する日々からこぼれ落ちるものを交わし合う場です。
夏は「書く」についてのトークをしました。
トークの中で出てきた本。
『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
レポート記事執筆に手を挙げてくださったのはQ人・美濃万里子さん。
記事を読みあい、共同編集で仕上げていきました。
こちらからお読みいただけます。
▼エディットカフェラウンジでの活動
◎8つのQ
守のお題を、普段の生活の中に置いてアレンジした「Q」が出ます。
日常の遊びや学びの中にひそむ「型」を見る目を養います。
いつでもどこでもお題で遊べるようになります。
◎エディション読み
松岡正剛校長と共読する部屋です。秋ラウンジでは『ことば漬』第一章・第二章を読みます。
千夜千冊エディション『ことば漬』松岡正剛、角川ソフィア文庫
◎四季の共読の部屋
絵本、児童文学、学び、言葉、教育に関する本をリストアップしています。
連想する本を持ち寄り、本棚を育てます。
▼夏のトピックスから
ラウンジでは、エッセイの連載やそれに対する応答など、日々やり取りが起こっています。
また、リアルで会う企画もプランニングして実施しています。
8月3日は、遠足エディッツとして、東京でカードゲームを体験するイベントに参加し、終了後、ランチ汁講をしました。
8/3遠足エディッツ集合写真
カードゲーム「カンジモンスターズ」で遊ぶ書民・石井梨香(左)と松井路代
▼秋の予定
11月23日・24日に豪徳寺イシス館で行われるリアルイベント「別典祭」において、よみかき探Qクラブは、ことば遊びのカードゲームを遊ぶコーナーを出します。
白川静漢字学をゲームにした「カンジモンスターズ」、
国語辞典をゲームにした「いみとりかるた」、
「**から始まる言葉」を、あるフィルターで探す「ワードスナイパー」、
偶然並んだ文字から言葉を探す「ミツカルタ」など、
体験会に参加して開発者から直接お話を聞くなどして、ただいま選定中です。
言葉のセンスは、遊びからこそ磨かれるという仮説を持っています。
まちや学校で、国語のセンセイをしている方、ぜひ一緒に遊んでみませんか。
3つの漢字を組み合わせて戦わせる「カンジモンスターズ」。漢字に潜むアニマがキャラクターになっている
自作カードも作れる「いみとりかるた」。開発は「カタン」や「ウボンゴ」で知られる株式会社ジーピー。
このほかクラブ内で随時、リアル企画やオンライン企画をプランニングして楽しんでいます。
▼よくいただく質問
Q:時間がなくて回答できないかもしれないのですが、大丈夫でしょうか。
A:大丈夫です。まずはクラブの発信の「読み手」となってください。
また、クラブでは、今は読めなくても、本のことを思い浮かべるだけでも読書だと捉えています。
気楽に、まずはご参加ください。
Q:よみかき探Qクラブは、「子ども編集学校」とはどのような関係ですか。
A:よみかき探Qクラブは、子ども編集学校プロジェクトを進めてきた子ども支局メンバーが中心となって運営しています。
将来的に、子ども&大人に「読み」「書き」の方法(世界を探究するスコップ)を手渡していくリアルまたはオンラインの場(ワークショップ等)を継続的に開きたいと思っています。
よみかき探Qクラブは、子ども向け・親子向け・大人向けワークショップのナビゲーターになりたい方の研鑽の場でもあります。
プロジェクトでは、イシスのモデルを、家庭やクラス、スクールで応用している方、これから応用したい方にご参加いただいてきました。「子ども編集学校」 に興味のある方は、ぜひクラブにご参加ください。
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クラブのルーツやクロニクルを記したフライヤーをこちらからご覧いただけます。
information
求ム!愉快な探Q人
多読アレゴリア2025秋 よみかき探Qクラブ
書民:景山卓也、得原藍、吉野陽子、松井路代、石井梨香、浦澤美穂、上原悦子、長島順子
【開講期間】2025年9月1日(月)~12月21日(日) ★16週間
【URL】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025autumn
【申込締切】2025年8月25日(月)
【定員】30名
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込) ※ クレジット払いのみ
【2クラブ以上お申し込みされる場合】2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。お申込詳細はショップカートにて。
イドバタ瓦版組
「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。
よみかき探Qクラブ・ヒビ vol.1疲れすぎて読めない夜のために
多読アレゴリアよみかき探Qクラブでは「ヒビ」という文章が広がりつつあります。松岡校長の短信「セイゴオひび」に触発されて生まれたスタイルです。 書き手はふと触れた日常のひび割れをすかさず綴り、読み手はそれに誘発されてまた別 […]
【よみかき探Qクラブ】日記・焼きそば・新幹線〜「書く」についてのイドバタトーク
よみかき探Qクラブでは、ざっくばらんに「読むこと」「書くこと」について語らうイドバタトークを定期的に開いています。 54守で師範代を務めた美濃万里子さんのほのぼのツッコミとともに、当日のキーフレーズをご紹介します。 &n […]
【よみかき探Qクラブ】メンバー募集中!8人の書民の横顔とたくさんのQ
「よみかき探Qクラブ」は、愉快に生きるための言葉・心・体をつくる方法をブラッシュアップし、伝えていく場です。ただいま、秋の読み・書き・学ぶ探Q人を大募集中です。 「読む」「書く」を続けるコツは、読み手がいること、書く場 […]
【よみかき探Qクラブ】夏メンバー大募集!愉快に生きるための「読み」「書き」をヒビに挟もう
☆愉快に生きるための言葉・心・体をつくる☆ 「よみかき探Qクラブ」では、クラブメンバー(Q人_キュート)が日々にぎやかに、「読み手」「書き手」になりながら、「よみ」「かき」の方法を探究しています。自らの読 […]
イドバタイムズissue.34「おおきなかぶ」と「想像力を触発する教育」【53破感門之盟in京都】
イシス編集学校の「世界をまるごと探究する方法」を子どもたちに手渡す。 子どもも大人もお題で遊ぶ。 イドバタイムズは「子ども編集学校」を実践する子どもフィールドからイシスの方法を発信するメディアです。 &nb […]
コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。