エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。

[遊]物語講座では、2か月目に「編伝」に取り組む。ワールドモデルは1910年。興の動いた歴象トピックスを取り上げ、史実を元にストーリーを組み上げていく。
十一綴までの編伝作品で、110人を超えるキャラクターの面影が12000字の物語に彫琢されてきた。だが、まだまだ取り上げられていない大物が多く控えている。
セオドア・ルーズベルト
ベニート・ムッソリーニ
ニコライ二世
ユーゴ・ユンカース
グレン・カーチス
バートランド・ラッセル
アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド
ヨーゼフ・シュンペーター
アメデオ・モディリアーニ
アンリ・ルソー
マン・レイ
朝倉文夫
ジョン・ゴールズワージー
ギヨーム・アポリネール
レフ・トルストイ
泉鏡花
島崎藤村
若山牧水
長塚節
堺利彦
……まだまだ居る。
夏目漱石は1910年、修善寺で吐血し、危篤状態に陥っていた。芥川龍之介は18歳。成績優秀で、無試験で一高の文科に入学。同級生には菊池寛らがいた。プルーストは39歳で、パリのオスマン大通りに住んでいた。ジャン・コクトーと知り合い、オペラ座でバレエ・リュスのパリ公演を見ながら、少しずつ『失われた時を求めて』の草稿を書き溜めていた。
編伝は、歴史を俯瞰し、そのただなかへ入っていける格別の方法だ。「情報は、ひとりでいられない」。手つかずの大物たちが挑戦者を待っている。
松井 路代
編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。
編集かあさんvol.55 愛知で考えたこと〜秘密基地と擬き力
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コメント
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2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。