発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

初雪にして都心では積雪10cmを超えた2022年1月6日。都内での降雪は2年ぶりだという。ゴートクジISIS館の年始会は「天から送られた手紙」とともにはじまった。
カメラを抱えながら伴走した年始会。2022年の10shot、はじめます。
防寒対策をばっちりして、編集工学研究所・松岡正剛事務所の一行は松陰神社へ初詣参拝。
参拝のあと、境内の松下村塾をめぐる校長松岡正剛。新年はマントコートに帽子、手袋まで黒で揃えたコーディネート。雪は瞬く間に激しくなり、帽子に小さく積もる。
初詣を終えて、一行は松陰神社商店街で昼休憩をとりながら豪徳寺へ。
淡雪が降るISIS館。周辺の木々は雪帽子を被っている。1月6日は奇遇にも良寛の命日(1831年)でもあった。都心で積雪10cmといえば大雪だが、越後の淡雪はきっとこんなものではないだろう。
午後の部は「肖册会(shosatsue)」と題し、2022年に肖りたい1冊の本を通じて各々新年の抱負を語り合う。進行を務めるのは「新春オツ千スペシャル」にゲスト登場し、話題となった千夜千冊編集長・寺平賢司(右)と千冊小僧ことデザイナー穂積晴明(左)。息のあったコンビで場を取り仕切る。
デザイナー穂積の選んだ1冊は「文明や民族など大きなものをデザインしたい」と『夜ノ書 エットレ・ソットサス自伝』(エットレ・ソットサス/鹿島出版会)をあげた。
総勢21名の選書はこちら。ジョージア・オキーフからレオ・レオーニ、デヴィッド・ボウイまで顔を揃える。
21冊分の抱負を受けて、最後に松岡校長から新しい一年に向けてアドバイスを贈る。「スキルアップは思い切った変換をしないと起こらない」そのためのヒントをいくつかに分けながらお年玉としてたっぷりスタッフに手渡していく。
年始会が終わった頃にはすっかり日も落ち、ISIS館の扉を開けて外に出ると豪徳寺の夜は銀世界となっていた。新雪をサクサクと踏みながら豪徳寺駅に向かう。駅前の郵便ポストの上には小さな雪だるまが並んでいた。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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コメント
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。