【ほんのれんラジオ:お金02】お金は怖い?お金は強い?現代アーティストの発想で考えるマネーの本質

2024/06/17(月)08:56
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本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新シリーズが公開されました!

 

2024年6月のテーマは「お金は◯◯だ。貨幣は何の代わりなのか?」。なんと、お金がテーマです。エピソード2本目は、赤瀬川原平さん『ふしぎなお金』をもとに、マネーの本質に迫ります。財布は拳銃? 現金は血液? 千円札裁判で有名な赤瀬川原平によるメタファーの数々。果たしてその真意とは。そして、30代女子、ほんのれん編集部が直面した「お金」にまつわる悩みとはいったい……

 

▼エピソード

お金について悩んだことはある?/ライフプランを立てて恐怖を味わったニレさん/結婚して、子ども生まれて、家を買うのがデフォルトなのか/リスク対応に便利なお金/お金を使わずに生きようと実験したウメ子/financeの語源はfinish/赤瀬川原平の「千円札裁判」/お金は理不尽/3つのポイントで読む『ふしぎなお金』/その1「財布は拳銃」/躙り口で刀をおろす武士/その2「現金は血液」/経済学と脳科学をあわせた「神経経済学」/その3「お金の祖先」/大きな石と約束と/AmazonGO/お金はどんどん抽象化する

出演:ほんのれん編集部 ニレヨーコ、はるにゃ、ウメ子

 

▼EDITOR’S NOTE(編集長・仁禮洋子)

 

お金は何の代わり? 

日々気になる、「お金」のモンダイ。投資で蓄財をめざす流れの一方で、『DIE WITH ZERO』という本が売れている。節約はやめて、経験にお金を使い切ってゼロで死のう、と主張するものだ。「お金の貯め方・使い方」は選択肢が広がっている。

しかし、そもそもお金とは何だろう? お札のこと? 通帳に書かれた残高のこと? 経済力のこと? Moneyの語
源は、ラテン語のMonetaであり、「忠告する女神」という意味があるそうだ。Financeの語源はFinish。相手との貸し借りの関係を解消して「関係性を断絶すること」が金融のはじまりだった。

お金は価値の交換を媒介するだけでなく、「忠告」が必要なほどパワーをもったり、「関係を解消」する機能
をもったりもする。その力って、どこからくる? 支払う金額を「代金」というけれど、お金は何の「代わり」になっているんだろうか? 5冊の旬感本を手すりに、「お金」をたくさん言い換えながら、その正体を探ってみた。

 

 

▼「お金とは〇〇だ。」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

 

『ふしぎなお金』赤瀬川原平(著)筑摩書房 2022

『〈ヴィジュアル版〉 貨幣の歴史』デイヴィッド・オレル(著)角敦子(訳)原書房 2021

『浮世絵と芸能で読む 江戸の経済』櫻庭由紀子(著)笠間書院 2023

『21世紀の楕円幻想論─その日暮らしの哲学 』平川克美(著)ミシマ社 2018

『お金のむこうに人がいる─元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた予備知識のいらない経済新入門』田内学(著)ダイヤモンド社 2021

▲旬感ノートより

 

 

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  • ほんのれん編集部

    編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。