中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
ほんのれんvol.31のテーマは、”今日なに食べる? 「食=商品」を問いなおす”。
私たちは何に喰われているのか?“食べる”の本質から、共食の未来へ
▼目次
私たちは何に喰われているのか?/遺骨を便所に流してくれ/炭素循環/「食べる」の本質とは/で、今日何食べる?/ワイン飲みたくなっちゃった/糠漬けの継承/飲食店で働くと/知らん人が作ったご飯を疑わずに食べる/食べることは異物を自分のなかに入れる恐ろしい行為by小倉ヒラク/商品を食べて、商品になっていく私たち/イワシを噛んだままのサバ/ピーマンの芋虫/1皿900円のチャーハンを/寮母さんになりたい/食は外注しやすい/オフィスでランチつくる?/ニレちゃんこ鍋/みんなで作り、みんなで食べる/システムとしての共食
▼今月の旬感本
•『食べる経済学』下川哲(著) 大和書房2021
•『フードテックで変わる食の未来」田中宏隆、岡田亜希子(著) PHP研究所 2025
•『「おいしさ」の科学一素材の秘密・味わいを生み出す技術』佐藤成美(著)講談社2018
•『食べる人類史一火の発見からファーストフードの蔓延まで』フェリペ・フェルナンデス=アルメスト(著) 小田切勝子(訳) 早川書房2010
•『食客論』星野太(著)講談社 2023
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
孤食は究極の贅沢だった!?『食客論』で考える、寄生者としての私たち
ほんのれんvol.31のテーマは、”今日なに食べる? 「食=商品」を問いなおす”。 孤食は究極の贅沢だった!?『食客論』で考える、寄生者としての私たち ▼目次 告知/ほんのれんクラブオフ会/ご […]
第9の革命はウンコ!?『食べる人類誌』で読み解く 8つのフード革命
読書対話を楽しむpodcast「ほんのれんラジオ」の最新エピソードが公開されました! ほんのれんvol.31のテーマは、”今日なに食べる?「食=商品」を問いなおす”。 第9の革命はウンコ!?『 […]
“おいしさ”は本能か、それとも罠か~ポテチが止まらない科学的理由
読書対話を楽しむpodcast「ほんのれんラジオ」の最新エピソードが公開されました! ほんのれんvol.31のテーマは、”今日なに食べる?「食=商品」を問いなおす”。 “おいしさ” […]
日光浴が1時間500円!?もし食べものが「商品」じゃなかったら?
読書対話を楽しむpodcast「ほんのれんラジオ」の最新エピソードが公開されました! ほんのれんvol.31のテーマは、”今日なに食べる?「食=商品」を問いなおす”。 日光浴が1時間500円! […]
読書対話を楽しむpodcast「ほんのれんラジオ」の最新エピソードが公開されました! ほんのれんvol.31のテーマは、”今日なに食べる?「食=商品」を問いなおす”。 2040年、何を食べてる […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-29
中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。
2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。