多読ジムの冊匠・大音美弥子が毎日届けるブックガイド。
ジムに投稿された発言を取り上げて、その言の葉に寄り添った「読めば、MIYAKO」な一冊をご案内します。
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⊕今日の多読ジム Season06・春⊕
「合理的な愚か者」という言葉を前口上に見つけてから、この言葉が気になっていた。ようやくここまで読み進めた、たどりついた、という感じがする。
植村真也さん(スタジオ凹凸)
姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』(文春文庫)
強制猥褻事件を素材に、差別の心理と構造を暴いた小説と注目された。ムカつく支配者に食われ、気まぐれな嗜好に合わなければ陵辱されてポイは、長い女の歴史。涙とともにパンを貪ったことのない合理的高偏差値少年はホモ・エコノミクス社会の申し子。先端ぶってる価値社会こそアナクロの権化。
Info
◉多読ジム season06・春◉
∈TERM
2021年4月12日(月)~6月27日(日)
∈MENU
<1>ブッククエスト(4weeks) :須賀敦子さんの本棚から
選び抜かれた約30~40冊の本の森(書籍リスト)から、本の系統樹をつくり、自分だけの本棚を編集します。
<2>エディション読み(3weeks):『感ビジネス』 [NOW!]
松岡正剛の「千夜千冊エディション」からシーズンごとに1冊を選び、マーキング読書を共読し徹底体得します。
<3>三冊筋プレス(4weeks) :旅する3冊
読み手を意識したアウトプットで“読筋”に負荷をかけながら、選んだ3冊を創文に仕上げます。
∈URL
大音美弥子
編集的先達:パティ・スミス 「千夜千冊エディション」の校正から書店での棚づくり、読書会やワークショップまで、本シリーズの川上から川下までを一挙にになう千夜千冊エディション研究家。かつては伝説の書店「松丸本舗」の名物ブックショップエディター。読書の匠として松岡正剛から「冊匠」と呼ばれ、イシス編集学校の読書講座「多読ジム」を牽引する。遊刊エディストでは、ほぼ日刊のブックガイド「読めば、MIYAKO」、お悩み事に本で答える「千悩千冊」など連載中。
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多読ジム出版社コラボ企画第四弾は、小倉加奈子析匠が主催するMEditLab(順天堂大学STEAM教育研究会)! お題のテーマは「お医者さんに読ませたい三冊」。MEdit Labが編集工学研究所とともに開発したSTEAM教 […]
【ISIS BOOK REVIEW】芥川賞『おいしいごはんが食べられますように』〜幼稚園バス添乗員の場合
評者: 大音美弥子 幼稚園バス添乗員、イシス編集学校 [多読ジム]冊匠 毎朝、2歳児から5歳児までを詰め込んだ幼稚園バスに添乗していると、些細なトラブルの調停はめずらしくない。初めて乗った頃に驚いたのは […]
2003年以来、編集学校に明るい灯をともしつづけた池澤祐子師範が彼岸に渡って81日を数える2月26日。彼の人の残り香がそこかしこに殘る本楼で、その不在を本と衣装と歌と花にしのぶ「惜門會」が開かれました。1 […]
【Playlist】読書のお供パリポリ5選(サッショー大音)
誕生日にケーキを食べ、ろうそくを吹き消すのはせいぜい小学生まで。大人の見本、松岡正剛校長には平常心で読書と煎餅を渋茶で満喫していただきたい。そんな5選、お口に合いますかどうか。 ◆ぽんぽん煎餅 […]
本に上巻があれば下巻があるように、EDIT COFFEE前編に続く後編、ご準備しました。 前編はON TIMEをタイトにブーツストラップする3人に登場いただいたが、後編は<iGen7>や<7人7冊>にちなんで「7」にこだ […]