{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
編集工学研究所の社長・安藤昭子のコラム連載「連編記」の第五回をお届けします。
(社長コラム「連編記」は、「編集工学研究所Newsletter」で配信しています。Newsletterには、編集工学研究所のウェブサイトよりご登録いただけます。)
「連編記」では毎回、一文字の漢字を設定します。この一文字から連想される風景を、編集工学研究所と時々刻々の話題を重ねて編んでいきます。
今回の漢字は、「遊」。松岡校長のお誕生日に合わせて、とっておきの一字がセレクトされました。
白川静さんの『字統』には、こんなふうにあります。
“遊とは遊行移動するものをいう。「漢に游女有り 求むべからず」とは、漢水の女神が出遊することをいう。その詩は漢水の女神祭祀を歌うものである。”
この一節を読んだとき、ふわっと浮かんだイメージはドラクロワの「民衆を導く自由の女神」でした。
古代中国の文字が19世紀フランスの絵画を連れてくるのも、不思議な現象です。
“うかれ・遊びは、すべて人間的なものを超える状態をいう語であった。”
こちらも、『字統』の言葉です。
「人間的」を超越するものが遊びである。それでいて、遊びは人間文化の本質でもある。
ならば人間とは何なのか、ヒトの遊びとは何なのか。迷宮は深く、遊びに終わりはなさそうです。
「遊」から編集工学へと至る旅路を、松岡校長への愛と憧れを詰め込んで編み直した安藤社長。
その遊びっぷりも、ぜひご堪能ください。では、どうぞ。
(「連編記」配達人 山本春奈)
「連編記」 vol.5
「遊」
「遊び」と「編集」
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◆編集工学研究所からのお知らせ:
■イベント情報 『情報の歴史21』を読む 第十一弾「片山杜秀編」開催決定。
3月19日(火)19:30~22:00

音楽評論家、政治思想史研究者の片山杜秀さんをお招きして、「『情報の歴史21』を読む 第十一弾 片山杜秀編」を開催します。 テーマは、人類史と音楽史の交差点。
社会の変化や時代の動きが、どのように音楽に影響してきたのか。クラシック音楽に造詣が深く、NHKFM『クラシックの迷宮』の選曲・構成とパーソナリティを務める片山杜秀さんの歴史読みを、ぜひ楽しみにお待ちください。
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■『情報の歴史21』ご購入のご案内
『情報の歴史21』は、書籍版/PDF版ともに、弊社ウェブショップにてお求めいただけます。
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編集を学ぶオンラインの学校、「イシス編集学校」の第53期[守]基本コースは2024年4月28日(日)開講です。

安藤昭子
編集工学研究所 代表取締役社長
東京生まれ東京育ち。新卒で出版社に就職。書籍編集に従事するも、インターネット黎明期の気配に惹かれて夜ごとシステム部に入り浸る。javaを勉強し、Eラーニング・プログラムを開発。会社から編集者かエンジニアか選ぶよう言われ「どっちも」と言って叱られる。程なくして松岡正剛を知り、自分の関心が「情報を編集すること」にあったと知る。イシス編集学校に入門、守破離のコースを経て2010年に編集工学研究所に入社。2021年に代表取締役社長に就任。企業・学校・地域など、「編集工学」を多岐にわたる領域に実装・提供している。Hyper-Editing Platform[AIDA]プロデューサー、丸善雄松堂取締役。著作に『才能をひらく編集工学』、『探究型読書』。新芽、才能、兆し、出会いなど、なんであれ「芽吹き」に目がない。どこにでも自転車で行く。
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コメント
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2025-12-02
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2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。