{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
番選ボードレール(番ボー)エントリー明けの56[守]第2回創守座には、教室から1名ずつの学衆が参加した。師範代と師範が交わし合う一座だが、その裏側には学衆たちの賑やかな世界が広がっていた。
師範の一倉弘美が俳句で用法3を語った後、師範代は本楼やブレイクアウトルームでのグループワークに散る。Zoomのメインルームに残ったオブザーブ学衆に対し、学匠の鈴木康代はチャットから声をかけた。「松尾芭蕉は編集的だと松岡校長も千夜千冊で書いていました」。『おくのほそ道』(991夜)のリンクを添えて。
・私たちは、生活のそこかしこで季節ということばを使わずに、季節の話をしていますね
・17音に気持ちやその後の世界をこめるって大変だなぁっと思っていましたが、それこそが編集
・ほそ道ですけど、こんなにも後世まで語り継がれているし、ふと道ですね
誘われるように学衆の言葉が続く。用法解説から季語や芭蕉の編集を感受した発言だ。
・自分が重きを置いて人に伝えたい!と思ったポイントに読み手の目が向くような推敲ができるようになりたい
・注意のカーソルの動かし方が同じ方向の人が、いわゆる「話しが合う人」なのかも!
・他の方に自分を超えた読みをしていただけるのは、大変うれしかったです。注意のカーソルをそうも変更できるのかぁっって
稽古や番ボーでつかんだ気づきも重なる。
続く指南ワークで題材になったのは「035番:喩のかげん」。今あることわざのモデルを使って新しいことわざをつくるお題だ。ふたたび師範代たちがワークに散った時、師範の福澤美穂子がチャットに打ち込んだ。「喩のかげんというお題があります。ことわざを作ります」。
ある学衆が口火を切った。
某薬学部では「ヤク中のジム通い」(9割サプリメントとプロテインと補中益気湯(漢方薬)で生きているのに、健康を気にしてジムには行く)という超不名誉な称号があります。
「医者の不養生」の現代版ですね。今っぽくて腹落ちします。
師範の相部礼子が応答したとたん、次々にことわざが届き始めた。「コーヒーに睡眠薬」「産んだ覚えのない長男」「研究職の神頼み」「道産子の薄着」…。
オブザーブ学衆は互いにこの日が初対面。しかしそれぞれの教室で同じお題に回答し続け、番ボーというアワードを乗り越えた共通感覚と一体感が、チャット欄の賑わいを生んだ。編集工学を学び更新し合い、教室模様と目指すことを誇らしげに語る師範代の姿に触れたせいでもあっただろう。
お題というきっかけがあれば、回答の花を幾重にも咲かせられる。56[守]が開講して1カ月強、学衆たちがその力を身につけていることの現われでもあった。
文:56[守]師範 石井梨香
イシス編集学校 [守]チーム
編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。
秋の絵本を「その本を読むのにふさわしい明るさ」で3つに分けると、陽だまり・夕焼け・宵闇になる。 多読アレゴリア「よみかき探究Qクラブ」のラウンジに出された問い「本をわけるあつめる。するとどうなる?」への答えだ。 クラブで […]
教室というのは、不思議な場所だ。 どこか長い旅の入口のような空気がある。 まだ互いの声の高さも、沈黙の距離感も測りきれないまま、 事件を挟めば、少しずつ教室が温かく育っていく。そんな、開講間もないある日のこと。 火種のよ […]
かなりドキッとした。「やっぱり会社にいると結構つまんない。お給料をもらうから行っておこうかなといううちに、だんだんだんだん会社に侵されるからつらい」。数年前のイシス編集学校、松岡正剛校長の言葉をいまもはっきりとはっきり […]
花伝所の指導陣が教えてくれた。「自信をもって守へ送り出せる師範代です」と。鍛え抜かれた11名の花伝生と7名の再登板、合計18教室が誕生。自由編集状態へ焦がれる師範代たちと171名の学衆の想いが相互に混じり合い、お題・ […]
これまで松岡正剛校長から服装については何も言われたことがない、と少し照れた顔の着物姿の林頭は、イシス編集学校のために日も夜もついでラウンジを駆け回る3人を本棚劇場に招いた。林頭の手には手書きの色紙が掲げられている。 &n […]
コメント
1~3件/3件
2025-12-02
{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。