「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

森美樹
編集的先達:デヴィッド・ボウイ。月匠の陰に「モリミキ」あり。物語講座の立ち上げメンバーにして、破・物 語の師範、評匠を長らくつとめ、イシスを支え続ける。乃村工藝社のプランナーとして朝風呂と旅生活と透明アクリルを愛する生粋のエディター。
イシス編集学校の20年の歴史の中で、2008年は物語の年でした。2月に『物語編集力』が出版され、11月に[遊]物語講座が開講したのです。 当時は、携帯小説の「恋空」が大ヒットし、ストーリーやシナリオづくりの入門書が数 […]
コメント
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2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。