私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

田中泰子
編集的先達:ブルース・チャトウィン。29破を突破後も物語講座、風韻講座、そして多読ジムを開講と同時に連続受講中。遊読ナチュラリストである。現在は健康にいい家庭料理愛好家として、アレンジシフォンケーキを編集中。
<多読ジム>season11・夏の三冊筋のテーマは「虫愛づる三冊」。虫フェチ世界からのCASTをつとめるのは渡會眞澄、猪貝克浩、田中泰子の面々である。夏休みに引き戻してくれる今福龍太・北杜夫から生命誌の中村桂子へ、虫眼 […]
どこか遠くへ行きたい。この思いは、いつの頃からかずっと私の心の中にある。街に溢れる広告を見ても、新聞を読んでも、人と話をしていても、いつも未知の行き先を探している。 でも今は、とてもパリに行きたい。読み終わったばかり […]
◆ 鏡のリフレクション 「鏡だけなのだろうか!」 1890年、横浜に到着したばかりのハーンは、早速神社仏閣をめぐる。そしてある寺の須弥壇の本尊があると思しき場所に鏡を認め、その表に映り込んだ自身の顔と、 […]
【三冊筋プレス】「幼な心」を旅させて 本の向こうに見ていた風景(田中泰子)
夏の思い出は、外遊びの熱気を纏い忍び込んだ父の書斎の匂い。ひっそり輝く鉱物の標本や化石に囲まれページをめくる世界地図。無数とも思える図鑑や本から数冊を、気まぐれに取り出し、入念に眺めた時間。 読書は本の […]
コメント
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2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。