「未知奥でも声文会をやってみたら」。松岡正剛校長の問いかけが発端だ。森由佳(2[離])が呼応し、「未知奥声文会」の発足を呼びかけた。
「声文会」とは[離]の退院者が集う場。イシスの各拠点で結社のように集まり、議論を交しあう。手すりは、松岡校長書き下ろしの「文巻」である。
2017年12月、東北ゆかりのメンバーが顔を合わせた。第一回未知奥声文会では、文巻と東北を重ね、古代ギリシャと未知奥を重ね合わせた。結果は上々。「禅機が動いていくようでした」と森はふり返る。
未知奥声文会は、二回目からネット中継を採用した。場所の制約がなく、出入りも自由。大らかな気風が醸成される。継続の秘訣は、終了するそばから次回の日程を決める周到さだ。「東北を概念工事していこう」。森の未知奥編集計画は、東北らしいねばり強さで歩みを進めている。
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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