百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。

6月9日に開講した「多読ジムClassic25夏」も、夏らしい熱気をまといながら、無事に幕を降ろしました。
タドクラの本を読む筋肉=読筋(どくきん)を鍛える3つの読相術トレーニングは、なかなかにハード。すべてを完遂する方は決して多くありませんが、今季、見事に完遂されたのは――
タドクラのエースアスリート市川鉄彦さん、今季初参加で初完遂と大健闘の永津洋之さん、自身で共読会を開かれつつ、タドクラでも共読を続けられる津村直さん、そして読書の鬼、多読マスターのハタンさんと、4名の方が見事に完遂されました!
ただ、タドクラは、自分のやりたいトレーニングだけやってもOK。他のみなさんも、しっかりと熱い共読の夏を盛り上げてくださいました。秋には更なる盛り上がりを期待します♪
そんな、タドクラの読筋を鍛えた3つの読相術トレーニングを、今季の成果と併せてご紹介します。
いずれも多読ジムから継承された松岡校長の読相術をベースに編み出されたものです。
◎ ブッククエスト
最初の読相術トレーニングは、課題本リストから「キーブック」3冊を選び、12冊から39冊をツリー状に連ねて「未知の本棚」を創るブッククエスト。選書の背景に、その人ならではの編集思考が表れるトレーニングです。
以下の画像は、今季、創られた本棚の一部です。本棚の空いたスペースを埋めるのに未知の本に多く当たることになります。
◎ エディション読み
二つ目の読相術トレーニングはエディション読み。千夜千冊エディションをマーキング読書し、松岡校長の編集意図の読み解きにチャレンジ。読み取った内容でリコメンド文を書き、生成AIも使いながら書店POPを制作して、皆さんが読んだ世界をメディエーションしてもらいます。
今季の課題本は『大アジア』。それぞれ感じたアジアンテイストなPOPが揃いました。
秋シーズンは、このエディション読みから。課題本は以下の3冊から選んでいただきます。
・ベーシック本(タドクラの基本の一冊):『本から本へ』
・今季課題本 (冊師陣からのおすすめ):『源氏と漱石』
・リバイバル本(多読ジム時代の課題本):『文明の奥と底』
◎ 三冊筋プレス
三つ目の読相術トレーニングは、三冊筋プレス。キーブック1冊+サブブック2冊を編集思考素で結び、セイゴオ知文術を書くトレーニングです。
今季のテーマは「まつり」。意味のシソーラスを駆使し、「まつり」をめぐる多彩な意味を手繰りながら、それぞれの3冊を選ばれました。
最終日には、タドクラの最大の関門である「三冊筋プレス」アワードのエントリーに大いに盛り上がり、最終的には6作品がエントリー。選評会議に掛けられ、入賞作は多読アレゴリア内で発表されます。
今期のテーマは「せかい」!
それぞれ大きなサイズの画像はタドクラインスタにアップしておりますので、そちらでご確認ください。
◆タドクラインスタ(https://www.instagram.com/isistadokura/)
タドクラでは、こうしたトレーニングを通じて、日々“読む力=読筋”を磨いています。読書の力を付けたいな、と考えられる方は一度クラブを覗いてみてください。
そして、多読ジムClassic 25秋、まだ参加メンバーを募集中!
そして9月8日からは、いよいよ、タドクラ25秋が開講!
多読アレゴリア全体は9月1日から開講しておりますが、
タドクラは9月8日からのスタートですので、まだお申込み可能です。
読書の秋。読書の力を鍛えたい方は、ぜひタドクラへ、
文:多読ジムClassic
《多読アレゴリア2025秋 多読ジムClassic》
【運営メンバー】佐藤裕子冊師、畑勝之冊師、重廣竜之冊司
【開講期間】2025年9月1日(月)~12月21日(日) ★16週間
【URL】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2025autumn
【定員】MAX100名!ただいまただいま21人、(多読ジムClassic)
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込) ※ クレジット払いのみ
【2クラブ以上お申し込みの場合】2クラブ目以降は半額で受講いただけます
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 早いもので、9月を迎えます。今月は、多読アレゴリアの秋シーズン開講もあれば、コース修了を祝う感門之盟や、多読ス […]
田中優子の酒上夕書斎|第四夕『童謡画集』川上四郎(2025年8月26日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
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2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
コメント
1~3件/3件
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。
2025-08-26
コナラの葉に集う乳白色の惑星たち。
昆虫の働きかけによって植物にできる虫こぶの一種で、見えない奥ではタマバチの幼虫がこっそり育っている。
因みに、私は大阪育ちなのに、子供の頃から黄色い地球大好き人間です。
2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)