結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。

「来週の会議、リアルですか?」
そんな会話が交わされるようになったのはコロナ以降のこと。かつて会議といえば“会議室に集まる”のが当たり前で、わざわざ「リアル」などと断る必要はなかった。
だが、Zoomなどでのオンライン会議が日常となった今、従来の「会って話す」スタイルがむしろ特別なものになっている。
イシス編集学校は創立時より「会って話す」より「会わずに話す」から始まるインターネット学校だ。しかし、ソーシャルメディアネイティブの近大生にはあえて、そうじゃない方の稽古から始めた。
近大・東大阪キャンパスで、開講2日目から4日間のリアルサポートを実施した。初めての試みだ。
Day1 リアルサポート 始めます
「ビブリオシアター2階のACT-421でお待ちしています~」
稽古Dayを終えた翌日、模造紙や付箋を用意して学林局の衣笠純子は近大生に呼びかけた。しかし来たのはたった1人。「編集力で差をつけろ」と書いたポスターが泣いているようだ。
「編集力で差をつけろ」とかっこいポスターが(写真は3日目の様子)
編集相談はいつの間にか就活相談!思考のクセに気づくことは、編集力にも就活力にもよく効きます♪
Day2 編集の館 誕生!
002番のお稽古が出題され6名が訪れた。大盛況!通常のお稽古は回答した後、師範代から指南が届くのに数時間かかる。しかし、ここはリアルサポート。回答を見ながらその場で回答を分析して、アドバイスをくれる。占い師さながらの編集カウンセラー★衣笠に行列ができた。
Day3 マーキング読書法に注目
お笑いの構成作家や、企画に興味がある今日の2人はマーキング読書法に興味しんしん。
スマホ・PCと異なるツールで『マーキング読書法』閲覧中
松岡校長は動画でこう述べている。
書物というものは、どうやってつきあっていくのか、それは人とおんなじなんですね。あるいは洋服、食べ物と同じです
本を読んだり書いたりするのに編集は欠かせないが、書物も着物も食物も同じ!?生活のすべてに通じる編集力とは、社会で生きぬく力そのものなのだ。
Day4 エディットはいつでもリアル
最終日は4人が訪れた。003番が出題されフィルターという型に近大生たちは「おもしろそう」「なんかつかえそう」とすこしずつ稽古のペースをつかんできたようだった。4日間のリアルサポートは終了。ここからはリアルな生活をしながらエディットカフェ上での稽古が続く。
私は、その何かによって〝保存〟され、何かによって〝関係〟を続行させている当体を、私の造語で〈エディトリアリティ〉(editoreality)とよんでいる。すなわち「編集的現実感」というものだ 『知の編集工学増補版』松岡正剛
言葉を使って他者に見せる自分はいつだってリアル。6月の稽古Dayまでは、エディットカフェでたくさんのエディトリアリティに出会おう!
アイキャッチ/稲森久純(55[守]師範代)
文/一倉広美(55[守]師範)
週刊キンダイ 連載中!
イシス編集学校 [守]チーム
編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。
夏。大学生は忙しい。 遊んで恋してバイトに励む―そんな古めかしいステレオタイプはもう捨てよう。令和のいま、学生の夏はもっとハードだ。まず、サマーインターン。1週間ほど企業に出向いて、実際に「働く」ことを体験する。 […]
テスト・課題・就活には編集力が一番効く 学校のテスト結果に先がけて、55[守]番選ボードレール「一種合成」の講評が揃った。5日間にわたり届いた10本のほとんどに近大生の名前があった。やはり今期はひと味違う […]
緊急開催!!! 特別講義「佐藤優の編集宣言」の読前ミーティング
特別講義「佐藤優の編集宣言」(7月6日開催)まであと一週間という金曜、55[守]最初の番選ボードレールの講評のさなか、特別講義チームによるミーティングが開催された。 数日前に佐藤優さんから課題本『消された外 […]
「この部屋、昼はこんなにまぶしかったんですね」 東京から駆け付けた学林局の衣笠純子が、教室を見てつぶやいた。6月17日、大阪は快晴。近畿大学・アカデミックシアターのACT-116はガラス張りで、午後の光 […]
第2回創守座の特徴は、なんと言っても学衆のオブザーブだ。指導陣が一堂に会する場を、半分、外に開いていくというこの仕組み。第1回の創守座が師範代に「なる」場だとすると、この回では師範代になることを「見せる」場にもなる。オ […]
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2025-07-08
結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
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昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。
2025-07-07
七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。