私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

われわれはいつも、さまざまな「あいだ」にいる。
この「あいだ」とは何なのか。
「あいだ」は夾雑物なのか。隔てるものなのか、
近しいものなのか。それとも実は
われわれが「あいだ」そのものなのか。
- 千夜千冊1536夜『あいだ』(木村敏), 松岡正剛
「Hyper Editing Platform [AIDA]」をご存知だろうか。
2005年に発足した「ハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]」から、18年間にわたって毎年開催されてきた「編集の場」だ。2020年からは「Hyper Editing Platform [AIDA]」へと装いを新たにし、知を授かる「ユニバーシティ」から知を創発し合う「プラットフォーム」へと変貌を遂げた。
シーズンごとに「生命と文明のAIDA」(Season1)、「メディアと市場のAIDA」(Season2)、「日本語としるしのAIDA」(Season3)といったテーマを設定し、松岡正剛座長のもと多士済済の知識人やアーティストを招く。半年間におよぶ「AIDAシーズン」を通じて多様な知が入り混じり、既存の枠組みを超えた新たな世界像を編集する。
「すごそうだけど、何が起こっているのか分からない」。そんな秘められた場であり続けた「AIDA」が、この夏、ついに開かれる。
8月8日(火)に「AIDA OP(アイダオープン)」が開催される。2023年10月から開催される「Hyper Editing Platform [AIDA] Season4」に先駆けて、「AIDAとは何か」を一夜限りで公開するイベントだ。
登場するのは、もちろん松岡正剛座長。そしてHyper Editing Platform [AIDA] を支えるAIDAボードメンバーの田中優子さん、武邑光裕さん、佐藤優さん、村井純さん、大澤真幸さんも、会場で、オンラインで、大集結する。
「ハイパーな編集プラットフォーム」とは、いったいどういう場なのか。そこにかける座長やAIDAボードメンバーの思いとは。そしてAIDA受講者である「座衆」は、この場で何を受け取り、発見し、編集してきたのか。
なぜ「Hyper Editing Platform [AIDA] 」は、「あいだ」という言葉を冠しているのか。個々の主題をバラバラに語るのではなく、「何かと何かのあいだ」を考えるとは、どういうことか。そこにはどんな「編集の可能性」が潜むのか。
ここにしかない学びと共創と、そして編集のあり方を、ぜひお見逃しなく。
「AIDA OP(アイダオープン)」は「本楼」での会場参加(40名限定)と、オンライン参加の両方をご用意します。扉が開くのは、この一夜だけ!
こちらからお申し込みください。
【「AIDA OP(アイダオープン)2023」概要】
日時:2023年8月8日(火)18:00-21:30(17:30受付開始)
場所:本楼(編集工学研究所/小田急線 豪徳寺駅)+オンライン配信
参加方法:本楼での会場参加(40名限定)、オンライン参加(無制限)
参加費用:本楼での会場参加 6,000円(税別)
※本楼参加の方には、ウェルカムドリンク、軽食をご用意いたします。
オンライン参加 3,000円(税別)
登壇(予定):AIDAボード 田中優子様、武邑光裕様、佐藤優様、村井純様、大澤真幸様
AIDA座長 松岡正剛
申し込み方法:こちらからお申し込みください。
【「Hyper Editing Platform [AIDA] Season4」概要】
[AIDA] Season4は、2023年10月〜2024年3月に開催予定です。
今季のテーマは、「意識と情報のAIDA」。
生成AIなど技術革新がめまぐるしい昨今、「人間とは何か」「生とは何か」という問いが改めて突きつけられています。[AIDA] Season4では「意識と情報のAIDA」をテーマに据え、脳と心、自己と身体、意識と精神、技術と自然、宗教と認知といった私たちの内外に出入りする問題群とそれらの「あいだ」に多様な角度から切り込んでいきます。
一泊二日の合宿を含む全6回(2023年10月〜2024年3月に毎月開催)を、会場参加は130万円から、オンライン参加は50万円からご受講いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
山本春奈
編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。
【プレスリリース】佐藤優が直伝、激動時代に生き残るための「情報のつかみ方」と「世界の読み方」。「インテリジェンス✖️編集工学」を身につけるプログラムを開催します。
混迷時代を生き抜くために、「インテリジェンス✖️編集工学」が必要だ。 この夏、作家・元外務省主任分析官の佐藤優さんと編集工学研究所のコラボ講義が目白押しです。 6月30日(月)に編集工学研究所から配信したプレスリリースを […]
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「これまで」のやり方では、 「これから」を切り拓くことはできない。 「Hyper-Editing Platform[AIDA]」は、従来の当たり前にとらわれずに将来を構想するビジネスリーダーの […]
オーウェルじゃ足りない。スフィフトまでやんなさい。 松岡さんに、いっちばん強烈に叱られたときに、言われたことです。 2023年の、編集工学研究所・松岡正剛事務所・百間の合同新年会でのこと。新年には毎年スタッフたちが「今年 […]
戦争の世紀をどう読み解くか。「『情報の歴史21』を読む 手嶋龍一編」7月23日(火)開催!
戦後、79年。私たちは「戦争の後」を生きていながら、気づかないうちに「次なる戦中」に生きているのかもしれない。7月の「『情報の歴史21』を読む」イベントは、外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一さんをゲストにお迎えします。 […]
コメント
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2025-07-03
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2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。