発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

全国同時多発で打ちあがった編集の祭典「ISISフェスタエディットツアースペシャル(ETS)』。4月までに全国20か所を編集聖火ランナーがかけぬけてます。ここでは参加者の声を紹介します。
【Q.受講のきっかけは?】
友人がイシス編集学校の師範代をしており、誘われたのがきっかけです。
以前参加したISIS FESTAでの漫画本のDONDEN読み*で刺激を受けたこともあったので、参加を決めました。
もともと映画好きなので、今回のテーマが映画だったことも決め手になりました。
*DONDEN読みとは、1冊のマンガから、自分が関連づけた新書、文庫を2冊選び、3冊の本を紐づけて読む読書法。
【Q.エディットツアーを通じて得たこと、学んだこと、新しい発見はありましたか?】
通常ある程度情報をもって、読みたいと思う本を買うことが多いので、読む前に、「優しい本だな」とか「真面目そうな本だな」とか手触りや本から受ける印象を感じることが新鮮でした。
普段も目次や後書きなどを読んで本を選んでいるはずですが、目次からどのようなことを書かれているかを想像し、どこに自分の興味があるかを考えること、どのような背景の本かをちゃんと知ろうとすることを意外にしていないというのも発見でした。
映画のカット編集ワークでは、同じグループのメンバーの嗜好などを知り、くみ取りながらストーリーを作りあげていくこと、そしてその場にいるメンバーによって全然ストーリーが変わっていくことが面白かったです。
私はB級映画も割と好きなので、個人的には自分たちのグループで作ったストーリーも気に入りました。
【Q.今後にどう活かしたいですか?】
自分の知らない未知の本にもっと出会ってみたいと思いました。
また、ちょうど今、自室の本を整理しているので、もう一度それぞれの本のイメージを感じつつ、自分がその本が本当に好きなのかどうか選別するのに役立てたいと思います。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
急報!鈴木寛からの事前お題発表【6/20開催『情報の歴史21』を読む ISIS FESTA SP】
知の最前線で活躍するプロフェッショナルたちは、『情報の歴史21』をどう読んでいるのか?人類誕生から人工知能まで、人間観をゆさぶった認知革命の歴史を『情歴21』と共に駆け抜ける!ゲストは鈴木寛さんです。 急報 […]
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世界を編集する方法教えます|[守]用法3 情報の構造化 ー 吉村堅樹の編集解説#03
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コメント
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。