橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

「子ども編集学校」実践の活動体、子どもプランニングフィールドが、とことん遊んだ「あそぼん」創刊号が感門之盟で販売される。限定300部、定価500円である。
■編集会議はイドバタで
はじまりは、半年前、プランニングフィールド春夏シーズンを前にした子ども支局ミーティングだった。
「いずれは本をつくりたい」という声に、「ZINEという形ならばすぐに実現できるのでは」と「編集とうさん」である景山卓也が編集長を買ってでた。
プランニングフィールドでの編集会議で、創刊号の総合テーマは「ゲーム」と決まった。
「ゲームといえば〇〇」、それぞれがトピックスを持ちよる。
エディットカフェだけではなく、奈良のカフェと石垣島の美術室をつないでミーティングしたり、メンバーの家族の子どもにインタビューしたり、20人がインタースコアを重ねながら執筆した。
編集会議は、時には「子どもとゲーム」「現実と方法」についての真剣イドバタトークになった。
「コップのじょうろでお花に水をやっているところ」。石垣島の美術室とズームをつないで編集会議
■あそびつきで500円
編集かあさん家の長男は、景山編集長に「15歳のゲーム観」を話した。
話した内容が原稿になり、デザインがほどこされていく。親がゲラに赤ペンを入れている姿を見て、「こうやって雑誌ってできていくんだな」とつぶやいていた。
校了直前の試し刷りを見て、「これ、いくら? 500円で売るの? 安くない? 1500円にしてもいいんじゃない?」という。
感門之盟で初お目見え。本楼では現金で、その後はイシス編集学校のショップサイトで販売する。
感門之盟一日目の「90秒プロジェクトタイムアタック」コーナーでは景山卓也編集長自らがデモンストレーションを行う。
裏表紙には、ちょっと難易度の高いのおまけコーナーがついている。さがす遊び、大人と子どもで競ってほしい。
おまけコーナー
infomation
『あそぼん』vol.1 ゲームエディッツ
*感門之盟一日目、二日目は豪徳寺本楼で購入可能。無人販売方式です。看板横のぶたの貯金箱に、500円を入れてお買い求めください。
*イシス編集学校ショップサイトでもご注文いただけます。
注文はこちら
<目次>
まえがき、メンバープロフィール
ゲーム開始は突然に!(高橋紗絵子)
絵本のゲーム性(葛西淳子)
お正月をゲームにする(石井梨香)
ルールは動く!「ことばロケットゲーム」の誕生(吉野陽子)
わいわい、ぞくぞく、エディッツの会(吉野陽子)
編集かあさん、11歳のゲーム観を聞く(松井路代)
編集とうさん、15歳のゲーム観に思う(景山卓也)
ゲームは隙間から生まれる(大濵朋子)
学校でゲームが走り出す瞬間(林愛)
サグラダファミリア的 得原家のゲームのルール(得原藍)
紆余曲折 浦澤美穂のカードゲームづくり(浦澤美穂)
ゲーム感覚で思考が加速する オトナのための千夜千冊共読会(長島順子)
セイゴオ校長、ゲームをつくる(佐々木千佳)
実践報告 本を使った「しりとり」っぽいゲーム(西村慧)
あそぼんお悩み相談室(まとめ:上原悦子)
おまけコーナー
<書誌情報>
定価 500円(税込み)
2023年9月16日第一刷発行
発行所 子ども編集学校
東京都世田谷区赤堤2丁目15番3号
編集工学研究所内
編著者 イシス編集学校子どもプランニングフィールド
デザイン&装画 穂積晴明
活動主体:イシス子ども支局
神尾美由紀、長島順子、景山卓也、上原悦子、得原藍、
浦澤美穂、吉野陽子、松井路代、石井梨香、野村英司
学林局長 佐々木千佳
★子ども編集学校をプランニング編集している「子どもプランニングフィールド」へは突破者でしたらどなたでもご参加いただけます。
参加希望の方はこちらから
文:松井路代
アイキャッチ画像作成:吉野陽子
イドバタ瓦版組
「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。
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コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。