先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。

本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」、最新回が公開されました。
これまで5本にわたって「鬼」を考えてきましたが、今回はそのなかでも「ドラキュラ」に迫ります。ドラキュラって、何かご存知ですか。この名前、とある小説由来だって知ってました? しかも、その小説は千夜千冊にも『吸血鬼ドラキュラ』として取り上げられていて、松岡校長は「物語編集術のお手本といってよい」とまで評価していたこと、ご存知でした…? このエピソードを聞くと、『ドラキュラ』の世界史的背景がわかります。
今回のエピソードは、ほんのれんラジオ初、ゲストをまじえての特別回です。ゲストは、イシス編集学校のみなさんにはおなじみ、高校生に世界史を教えていたあのバニー師範。
▽ドラキュラ前編のトピック
ほんのれんラジオ初のゲストは、元・世界史教員バニー/当ラジオはリラックス効果があります/今回のテーマは「東欧の鬼」?!/「ドラキュラを知れば、世界史がわかる」/『ポーの一族』『ときめきトゥナイト』/ドラキュラの元ネタは、太った農民?!/ドラキュラのイメージを作った小説『ドラキュラ』/この本、千夜千冊されてるよ「物語編集のお手本だ」by松岡正剛/大ニュース!ポーランドで450体のドラキュラ死体が発見(2022年)/ルーマニアのドラキュラパーク構想/小説『ドラキュラ』のあらすじ紹介/恐怖感を高める編集方法/トランシルヴァニア=森の彼方=みちのく/ドラキュラはどうして広まった?ざっくりわかるヴィクトリア朝イギリス/世界一の経済大国が抱えた「強者ゆえの不安」とは
(語り手:ニレ、ウメ子、バニー)
そして、ドラキュラ回の後編を聞くと、ハリー・ポッターからユダヤ人差別まで一気につながります。
▽ドラキュラ後編のトピック
ドラキュラ前編の振り返り/ドラキュラが象徴するコワイもの3つ/絶頂期イギリスが抱えた罪悪感/コレラだけが怖がられたのはなぜ/インド由来のウイルス/ゾンビとの濃厚接触/感染するドラキュラ/生まれは土葬文化/貧困、糞尿、売春…衛生環境悪すぎ/ロシア・東欧でのユダヤ人差別(ポグロム)ゆえの移民/見た目じゃわからない同化ユダヤ人/混血のイギリス・純血のドイツ/ユダヤ人=吸血鬼。『わが闘争』より/まさかのハリー・ポッター登場/ドラキュラと鬼って似てる?/「あいつら」がいるから「われわれ」ができる/矛盾したオリエンタリズム/不気味さと不思議さと憧れと/吸血鬼になりたい!鬼になりたい…?/ドラキュラが背負ってきた人種・階級・科学・ジェンダー問題(語り手:ニレ、ウメ子、バニー)
▼紹介したゲスト本
『ドラキュラ』ブラム・ストーカー(光文社古典新訳文庫)
千夜千冊は380夜がさらにおもしろく読めるはず
『ドラキュラ・シンドローム 外国を恐怖する英国ヴィクトリア朝』丹治愛、講談社学術文庫
▼ラジオの内容をさらに深掘りするなら
「BUSINESS INSIDER」で連載中の「旬感本考」を
▼アプリ「スマートニュース」内「SmartNews+」でもポップにキュートに本を紹介
「1冊の本で人生が変わる」は本当か? 脳科学が証明する、物語の効能。※リンク先から記事がご覧になれます
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。