橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

2023年8月、豪徳寺・本楼は、熱気の渦に包まれた。『多読ジムSPコース「今福龍太を読む」』の読了式で、松岡正剛校長と今福龍太氏の対談が実現したのだ。多くの読衆を魅了した今福龍太氏は2024年4月、新設されたイシス編集学校のアドバイザリーボード「ISIS Co-mission」のメンバーに参加。志を同じくする編集学校と共闘していくとコメントを寄せていただいている。
その今福龍太氏の新刊『霧のコミューン』が、7月16日にみすず書房より刊行される。この待望の新著は、社会状況に合わせて、今福氏が8年の歳月をかけて執筆された批評的論考・エッセイの集成だ。著作活動のハイライトとなる作品『霧のコミューン』は、読者を新たな精神共同体へといざなう、今福氏の思索の結晶である。
これを記念して、今福氏自らが登壇するトークイベントが以下の日程で開催される。イシス編集学校推奨イベントとしてご案内しておこう。
●『霧のコミューン』発売記念イベント日程
各イベントでは、今福氏が自らご登壇、直接新著を紹介。読者との交流を深める貴重な機会になると、今福氏も楽しみにされている。ぜひ足をお運びいただきたい。
– 7月16日(火) 今福龍太氏、新刊『霧のコミューン』(みすず書房)刊行予定
https://www.msz.co.jp/book/detail/09712/
– 7月21日(日)15:00~ 『霧のコミューン』刊行記念トーク (UNITE:東京都三鷹市)
お申し込みは以下サイトから
https://www.unite-books.com/event
– 7月26日(金)16:00~ 『霧のコミューン』刊行記念トーク (恵文社一乗寺店 コテージ:京都)
お申し込みは以下サイトから
https://www.msz.co.jp/news/event/09712-keibunsha20240726/
https://note.com/keibunshabooks/n/n17680617145f
さらに、今福氏は、以下の活動も予定されている。
– 7月28日(日)
青貓堂セミナー 今福龍太・連続講座「 ふれる よむ かく ── 本の銀河へ 」
第三回:ロラン・バルト『明るい部屋』を読む」
http://cafecreole.net/gatoazul/aoneko-seminar3.html
– 9月22日(日):リスボンの現代美術館での「Fernando Lemos回顧展」開館記念講演
– 9月28日(土):同上での日本の現代美術展「ENGAWA」基調講演+トーク
– 11月22日(金)~24日(日):台北アートブックフェアに手製本工房Gato Azulとして参加出品
今福氏の新刊『霧のコミューン』とこれに伴うイベントは、文学と思想の新たな地平を開く試みと言えよう。編集学校に学ぶ皆様も、今福龍太氏の言葉に触れる時間に、ぜひ足を運んでみてほしい。
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2024年春、ISIS co-mission発足。イシス編集学校、出遊します
アイキャッチデザイン:後藤由加里
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
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コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。