発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

イシス編集学校に、新たなアドバイザリーボードが発足しました。「ISIS co-mission」です。
校長・松岡正剛の編集的世界観に〈共命(co-mission)〉する9名の匠が、今年の春からイシスの運営に加わります。
就任メンバーの顔ぶれをご紹介します。
井上麻矢氏(劇団こまつ座代表、エッセイスト)
今福龍太氏(文化人類学者、批評家)
宇川直宏氏(現”在”美術家、DOMMUNE主宰)
大澤真幸氏(社会学者)
鈴木健氏(スマートニュース株式会社 共同創業者 代表取締役会長)
武邑光裕氏(メディア美学者)
田中優子氏(法政大学名誉教授、江戸文化研究者)
津田一郎氏(数理科学者)
鈴木康代氏(イシス編集学校 学匠)
4月某日、東京世田谷豪徳寺にある「本楼」にISIS co-missionメンバーが勢揃い。3時間半、生成AIから変分原理、バ美肉からDAO、そして密教まで、ありとあらゆる知が混ざりあう議論が交されました。
「人間が、いかにして生成AIというライバルと付き合うか」と大澤真幸さんが問えば、今福龍太さんが吟遊詩人を例にあげて応答。アメリカからZoomをつないだ鈴木健さんは「イシス編集学校という場が、日本に、世界にあるのが素晴らしい」と感嘆すれば、井上麻矢さんが「編集学校の熱量をもっと多くの人に伝えたい」と意気込みます。
校長松岡正剛は、開校当初の思惑や学校の仕掛けを一挙に開陳。ISIS co-missionのメンバーとともに、「編集工学」のさらなる可能性をひらいた1日となりました。
21世紀の日本には「編集」が不可欠だ。
――イシス編集学校 校長 松岡正剛
2024年春、イシス編集学校が出遊します。
co-missionのみなさまからのメッセージや旗印に込めた願いなど、ISIS co-missionにかんする詳しい情報はこちらのページからご覧ください。
https://es.isis.ne.jp/isis-co-mission
ロゴ・バナーデザイン:穂積晴明
写真:後藤由加里
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。