宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

数ヶ月前、太もも裏の筋肉に痛みが走りました。放っておけば治るだろうと安易に考えていたのですが、違和感が取れません。開き直り、アクティブに筋トレやランニングをしてみると、当然痛みは増強しました。
筋肉の機能は10代をピークにして加齢とともに減衰します。放置していれば筋肉は凝り固まり、滑らかな動きを失っていきます。それを防ぐための運動といえば「ストレッチ」という手段が一般的です。このストレッチは正しい方法でやらなければ逆効果であることを知っていますか?
実はこれ、「思考」も同じです。世間の謳い文句や組織の常套句に縛られ続ければ、無意識に固定化され、柔軟性が乏しくなる。面白い発想や企画の立案も難しくなります。
では、思考をしなやかにするためにはどうしたらいいのでしょう。ストレッチには呼吸が欠かせないように、かたくなった思考には「編集術」が効果的です。編集術を使えば意識と視点が変わり、新しい見方を獲得し、想像力は広がるのです。
ここまでご覧の皆さんに質問です。
■2025年 守・春のエディットツアー
日常も仕事も、より面白く! 連想の柔軟性を高める編集術を大公開!
日 時 3月9日(日)14:00-16:00
会 場 本楼(リアル開催)
参加費 1650円(税込)
ナビゲート 佐藤健太郎師範、紀平尚子師範
イシス編集学校 [守]チーム
編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。
これまで松岡正剛校長から服装については何も言われたことがない、と少し照れた顔の着物姿の林頭は、イシス編集学校のために日も夜もついでラウンジを駆け回る3人を本棚劇場に招いた。林頭の手には手書きの色紙が掲げられている。 &n […]
週刊キンダイvol.018 〜編集という大海に、糸を垂らして~
海に舟を出すこと。それは「週刊キンダイ」を始めたときの心持ちと重なる。釣れるかどうかはわからない。だが、竿を握り、ただ糸を落とす。その一投がすべてを変える。 全ては、この一言から始まった。 […]
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コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。