橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読むたびに【REVIVAL/再生】するかのようだ。読者の皆様にさらなる編集の契機としていただけるよう、36のコラム+蔵出し写真&映像をふくめ、8日にわたって公開する。
◇◇◇
松岡正剛という夢をどうしたら見続けられるのだろうか。私なりに考えたことは、小型の動画カメラを抱えて松岡さんを記録することだった。表舞台だけでなく裏舞台の松岡さんを見てみたい、編集の秘密を知りたいという好奇心から、回し続けた記録は膨大になった。その中からほんの少しだが編集して遊刊エディストで公開してきた映像「映写室」を改めて一覧として紹介したい。
【Take-01】松岡正剛は、なぜ雑踏の中でも読んだり書いたりができるのか?
協力 松岡正剛事務所
【Take-02】黒板で思考をキリトル
協力 松岡正剛事務所
【Take-03】講演は舞台のように
協力 松岡正剛事務所 丸善雄松堂 POMATO PRO
【Take-04】校長もREMIXする78感門
協力 イシス編集学校
【Take-05】本を主人公にする★祝1800夜
協力 松岡正剛事務所、丸善雄松堂
【Take-06】演出でインタースコアする
協力 松岡正剛事務所 丸善雄松堂
【Take-07】どんなものも夢のように創る
協力 松岡正剛事務所 丸善雄松堂
【Take-08】書を巡り墨に溺れる
企画協力 和泉佳奈子《百間》
撮影協力 成田山書道美術館
【追悼】松岡校長入伝式インタビュー
協力 イシス編集学校
※Take-05 Take-06 Take-07
2021年4月初旬に行ったインタビュー映像と2020年8月に開催された丸善創業150周年記念イベント「千夜千冊の秘密」リハーサル及び本番のドキュメント映像を一部使用して編集しています。
2020年、ちょうどコロナが始まった辺りから松岡校長の撮影をするようになった。数々のイベントや会議、リハーサル、そして執筆現場にも立ち会ったが、どの場面においても松岡校長が居るだけで、その空間は夢のような時間が流れた。映像というメディアを通して、松岡正剛という夢をこれからも再生し続けていきたい。
撮影・編集 林朝恵
撮影協力・アイキャッチ画像 後藤由加里
協力 松岡正剛事務所 百間 イシス編集学校
松岡正剛revival
07 正剛映写室の記譜
08 本とレンズが見ている
林朝恵
編集的先達:ウディ・アレン。「あいだ」と「らしさ」の相互編集の達人、くすぐりポイントを見つけるとニヤリと笑う。NYへ映画留学後、千人の外国人講師の人事に。花伝所の花目付、倶楽部撮家で撮影・編集とマルチロールで進行中。
光を読む、光を撮る。 2025年8月9日、豪徳寺にあるイシス館とオンラインのハイブリッドで倶楽部撮家のメインイベントとなる瞬茶会(ワークショップ)が開催された。倶楽部メンバーは各々、カメラと懐中電灯を持参して集った。この […]
通りを歩けば紫陽花を見かける季節がやってきた。 土の酸性度によって色が変わるこの花は、現在進行形で変化を続ける入伝生の姿にも重なる。 6月になり錬成期間に入った入伝生は師範代になりきって指南を書きまくる日々 […]
写真仲間求む!編集術でカメラと戯れる【倶楽部撮家】が多読アレゴリアにやってきた
「写真×編集」する倶楽部 写真に特化したクラブがついに多読アレゴリアでオープンします。クラブ名は「倶楽部撮家」。名付け親は松岡正剛校長です。 編集を人生する。撮影を人生する。カメラさえあればどなたでも参加可能です。プ […]
【劇団こまつ座】2度観ても笑撃、井上ひさしの『太鼓たたいて笛ふいて』
こういう作品は何度でも見たくなる。この物語を生きる人たちといつまでも茶の間で笑い続けたくなる。 2024年11月初旬、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、井上ひさしの戯曲『太鼓たたいて笛ふいて』 […]
本楼にある黒いソファを移動して、その脇に求龍堂の『千夜千冊』と角川の『千夜千冊エディション』を並べて松岡さんを迎えた。2度目の肺癌で入院する直前の2021年4月初旬、急遽、オンランイベント「千夜千冊の秘密」で語り切れなか […]
コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。