初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。

イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネルで順次公開中ですのでご覧ください。
編集とはカオスみたいなもので、日常のどこにでも埋め込まれていますが、意識的に取り出そうとしないとなかなか見えてこないものでもあります。編集の本質とも関わりますが、編集の対象にどういう操作を加えることで、対象が新たな見え方をしてくるのか。その方法論を確立してきたのが松岡正剛さんだと認識しています。その方法、特にどういう操作をすれば世界が見えてくるか。あるいは意識的に出たり入ったり、見せたり隠れたりする。そういうことを通して、いかに物事の本質の見え方が変わってくるのか。そのことをぜひ体験してほしいと思います。
ISIS co-missionメッセージ
世界が変わる、私が変わる「編集力」 ー大澤真幸 Coming soon
AI時代に新たな編集軸を伝えたい ー宇川直宏 Coming soon
編集学校は世界に類のない学校だ ー武邑光裕 Coming soon
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校 ー井上麻矢×田中優子 Coming soon
第56期[守]基本コース|申込受付中
申込締切:2025年10月12日(日)
無料学校説明会(オンライン)開催中!
日時:2025年10月1日(水)19:30-21:00
2025年10月10日(金)19:30-21:00
2025年10月12日(日)10:00-11:30
申込:https://shop.eel.co.jp/collections/briefing
編集:編集工学研究所・イシス編集学校
津田一郎
理学博士。カオス研究、複雑系研究、脳のダイナミクスの研究を行う。Noise-induced orderやカオス遍歴の発見と数理解析などで注目される。また、脳の解釈学の提案、非平衡神経回路における動的連想記憶の発見と解析、海馬におけるエピソード記憶形成のカントールコーディング仮説の提案と実証、サルの推論実験、コミュニケーションの脳理論、脳の機能分化を解明するための拘束条件付き自己組織化理論と数理モデルの提案など。2023年、松岡正剛との共著『初めて語られた科学と生命と言語の秘密 』(文春新書)を出版。2024年からISIS co-missionに就任。
津田一郎の『千夜千冊エディション』を謎る⑤『理科の教室』で思索の庭を謎る
ポアンカレのカオス 松岡さんはアンリ・ポアンカレ『科学と方法』に対しても簡潔で的を射た手入れを行った(第18夜、『理科の教室』pp.38-46)。いよいよ来た、ポアンカレである。かのアインシュタインもポアンカレの『科学と […]
津田一郎の『千夜千冊エディション』を謎る④『理科の教室』で遍歴を謎る
松岡さん一周忌に寄せて 2024年8月12日に松岡正剛さんが旅立たれたとの報を受け、予想していたこととはいえ、現実を直視できない状態で、それが何日も続き、12月25日の玄月惜影會にて松岡さんの歩みを振り返ることでその面影 […]
津田一郎の『千夜千冊エディション』を謎る③『理科の教室』で偶然の一致あるいは縁を謎る
教科書って何だ 松岡さんと私は科学においても似たような志向性を持っていたようだ。それはこの『理科の教室』の目次を見れば一目瞭然だ。さて、今回はP.25を見てハッとしたという話から始めよう。2003年の出来事をありありと […]
津田一郎の『千夜千冊エディション』を謎る②『心とトラウマ』に「心の統合」という不思議を謎る
統合失調症という言いかえの不思議 松岡さんは、第684夜、『心とトラウマ』pp131-141で、「精神分裂病」という病名が「統合失調症」に変わったことに違和感を表明した。「統合」というからにはそもそも何を「 […]
津田一郎の『千夜千冊エディション』を謎る① 『心とトラウマ』に西洋と東洋のAIDAを謎る
前口上 松岡さんの千夜千冊は2000年2月に始まった。毎夜一冊を松岡さんが確立した編集工学の編集術をもって鋭く切り抜いていく。原著と関連のある多くの書物も俎上に上り、原著とともにずたずたに切り刻まれ跡形が見 […]
コメント
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2025-09-24
初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。
2025-09-23
金緑に輝くアサヒナカワトンボの交接。
ホモ・サピエンスは、血液循環のポンプを遠まわしに愛の象徴に仕立て上げたけれど、トンボたちは軽やかに、そのまんまの絶頂シアワセアイコンを、私たちの心に越境させてくる。
2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。