『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
さあ、群島ククムイの航海の始まりです!
小さな小さな島、短い短い言葉に注意をはらって!
この冬、船長の今福龍太さんとともに新たな航海へ漕ぎだします。
好奇心のマストを立て、想像力のセイルを広げ、ことばの風を受けて大海原へ。
■ことばと音と書物と遊ぶ
群島ククムイの航海は、今福さんから手渡される謎かけのような「ことば」、たとえば「フサ」「タブ」「ハン」といったことばをを音にさし戻すことからはじまります。ありきたりな意味から自由になって連想を自在に広げる。そのうえで、さまざまなメディエーションに取り組みます。
さしかかりやひらめきを大事にする今福さんだからこその、とびきりのブックリストは、いわば海図。リストから選んだ本を手がかりに未知の世界へ飛び込み、授かったイメージを言葉にするのはもちろんのこと、写真に撮ったり、ブックカバーに仕立てたりもします。
これらのプロセスを通して、編集は遊びから生まれることを、きっと実感することでしょう。
手づくりのブックカバーを手に、今福さんと2ショット!
■いつだって旅の途上
季節ごとの共読会はオンラインだけでなく、メンバーゆかりの地を訪ね歩き、じかに声を交わしあいます。これまで京都の裏通り、東京の豪徳寺、名古屋の大須商店街、沖縄の浜比嘉島をめぐってきました。さらには海を越えて、スペシャルな台湾旅も実現! こうした稀有な体験ができるのも群島ククムイならではです。
くわえて今福さんとの、あたたかで密なコミュニケーションやコラボレーションも大きな魅力です。日々の航海模様をお伝えすると、かならず、ときに旅先から、お返事が届きます。別典祭のZINEづくりでは、わたしたちの撮った写真に即興詩のようなきらめく言葉を寄せてくださいました。
浜比嘉島の砂浜で波と戯れるククムイの面々
写真と呼応する手書きの文字は、今福さんの直筆
■新たな航海のキーワードは、声と曲と奄美
冬からはじまる航海は、今福さんから文字ではなく「声」のメッセージが届く予定です。さらに、音楽にも造詣の深い今福さんは「ことば」とともに「曲」を紹介したり、音や音楽や身体にかかわるブックリストを考えてくださっています。ククムイラジオ(仮)を立ち上げるという愉快な案も出ています。
もうひとつ、来年は奄美を旅します!!! 奄美自由大学を主宰する今福さんと島を巡礼、出会い出会われ、学び学ばれる旅となる予感がしています。
今福さんと台北の独立系書店にて
群島ククムイの日々を、奄美の旅を、ご一緒しましょう!
多読アレゴリア 2026年冬 群島ククムイ
【開講期間】2026年1月5(月)~3月29日(日) ★12週間
【申込締切】2025年12月22日(月)
【定員】20名
【受講資格】どなたでも受講できます
【申込URL】https://shop.eel.co.jp/products/tadoku_allegoria_2026winter
エ・クリ?エ・クラア!花綵にまねび、震えよ【180回伝習座】
https://edist.ne.jp/post/densyuza_2025092702/
【群島ククムイ】霧の中のフォルモーザーーー今福龍太船長との台湾旅(1)
https://edist.ne.jp/post/kukumuitaiwan01/
【群島ククムイ】霧の中からの生成ーーー今福龍太船長との台湾旅(2)
https://edist.ne.jp/post/kukumuitaiwan02/
群島ククムイ
ククムイは奄美・沖縄のことばでぷっくり膨らんだ小さな
蕾のこと。船長の今福龍太さんから届くことばに導かれ想
像力の花を育む群島コミューン。その島影で航海模様を綴
るのが、遊びごころいっぱいの多彩なククムイストです。
きらめく春、新たな船出にうってつけの季節です。 ISIS-commisionメンバー、群島ククムイ船長の今福龍太さんとともに、「ことば」の多島海へ漕ぎだしませんか。 さあ、出航―― 冬の航海は、今福船長によ […]
本と人が出会うとき【手製本工房Gato Azul×群島ククムイ・本づくりワークショップ】
Gato Azulの手製本に初めて触れたのは、数年前の長浜の青貓堂セミナーだった。ガイドとして手渡されたのが、手触り感のある薄桃色に虹色の糸がかかった冊子だった。和紙の艶やかな表面とざらざらとした裏面に配置された写真と […]
【群島ククムイ】霧の中からの生成ーーー今福龍太船長との台湾旅(2)
生成とは、たんに一つの存在が別の存在を因果論的に生み出すことではまったくない。それは操作的な情報になることを拒否するような、不定形の共鳴体・共振体のことである。 今福龍太船長の『霧のコミューン』を共読したとき、 […]
【群島ククムイ】霧の中のフォルモーザーーー今福龍太船長との台湾旅(1)
島は島は言葉を求め、言葉は島を呼び寄せます 2024年秋、今福龍太船長のひと言で、多読アレゴリア・群島ククムイの航海がはじまった。 フォルモーザ、フォルモーサ、エルモーサ、美麗島…、今は「台湾」と呼ば […]
世界とわたしのあいだ、半影の海へ。【群島ククムイ:25秋の募集】
群島ククムイは、ISIS co-missionの今福龍太さんとコラボレーションしているクラブです。クラブの創設以来、今福さんは船長として、新しい土地への旅はもちろんのこと、常に新しい言葉や書物への旅…、さまざまな旅へと […]
コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。