先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。

男は、思わず箱を開けた。
開けるなと言われたが、禁止とはそもそも淫らな誘いである。
もくもくもく
もわもわもわ
白い煙は空に消え、残ったのは白い髭をたくわえた初老の自分だけ。
言わずと知れた、浦島太郎のラストシーンである。
さあさあさあ、箱には何が入っていたのやら。
●集まれ編集の森 6月20日(土)14:00スタート
実香連インターアクターのわたくし鈴木花絵が、日本古代文学、伝承文学の大家であり、作家三浦しをんさんの父君でもある、三浦佑之名誉教授をスペシャルゲストにお招きし、エディットツアーを開催する。
前半は千夜千冊にも取り上げられた三浦氏の『浦島太郎の文学史』をトリガーに、ものがたりの秘密を縦横無尽に対談形式で語って頂き、後半は三浦氏も参加してのイシス編集稽古、という二部構成である。
●エディットツアーフリースタイルに挑戦
オンラインは関係も反応もフラットになりやすい。
視点が固定化し、本来同時多発的に身体に湧き起こる五感のざわめき編集は期待できない。
でもみんなに本楼を感じて欲しい。一緒に空間を見上げたい。
内輪向けだけでなく、でも外向けのハウツーでもなく、編集学校のウチとソトを行ったり来たりしながら、フリーな編集談義を深めるイベントをしてみたい。
そこから生まれる刺激も気づきもあるのではないか。
勝手にカメラアングルを頼み込む。
勝手にゲストを呼び込む。
従来のエディットツアーにはない我儘な挑戦に、吉村林頭がやってみればと応えてくれる。
編集学校は、なんといっても可能性に滅法寛大なのである。
という訳で、イシスな人も、お初な人も、ご一緒したい。『破』物語編集を控えた諸君にも、三浦先生の話はきっと面白いと思う。
玉手箱ってなんなのか。
編集稽古ってなんなのさ。
むくむくむく
むはむはむは
スペシャルゲストを迎えてのまたとないエディットツアー、目下プランニング中。
皆さんどうぞお待ちしています。
三浦氏登壇のZoomエディットツアーお申込みはこちら。
鈴木花絵
編集的先達:カール・グスタフ・ユング。花もあり、絵にもなる。名は体を表わすとの言葉通り、華麗なルックス、流麗な語り、秀麗な文筆の才女。卓抜な編集発想とバランス感覚も併せ持つオールラウンダーのお姉さま。
◆ 今年は奇妙な夏でしたね。 東京オリンピックが開催され世界中からアスリートやメディアや観光客が来日し、日本中が高揚感と熱気に包まれる筈だったのですが、描いた未来は蜃気楼のように消え、 […]
コメント
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。