宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

いよいよ明日12月25日、クリスマスの朝に「シン・お笑い大惨寺」の大興行が始まる。
ここまで告知記事を9連打してきたが、「結局、何が始まるの?」という方も多いだろう。すでにテスト問題にこうじている方も、全体像は掴めていないに違いない。
安心召されよ。筆武将というロールを(突然)授かった私ですら、実はよくわかっていないのである。
というわけで、今まで判明していることを、《たくさんのわたし》ならぬ、《たくさんの大惨寺》で言葉にしてみたい。
たくさんの大惨寺
1)大惨寺は、誰でも参加できる「言葉遊びのコミュニティ」である。
2)大惨寺は、毎朝お題が出題される「脳のラジオ体操」である。
3)大惨寺は、言葉と笑いを磨き抜く「千日回答行」である。
4)大惨寺は、出武将、火付衆は組、あのー衆などアヤシイロールが跋扈する「イシスの城下町」である。
5)大惨寺は、参加者が勝手にロールを名乗れる「治外法権都市」である。
6)大惨寺は、遊刊エディスト記事を紹介する「書き込み自由の掲示板」である。
7)大惨寺は、ラジオや映像にもなる「可変自在のコンテンツ」である。
8)大惨寺は、2000~2012年に実在した「まぼろしの笑いのバザール」である。
9)大惨寺は、出題→回答→指南のスタイルを作った「編集学校のアーキタイプ」である。
10)大惨寺は、表彰・イベント・商品を企画・遂行する「事件請負代理店」である。
11)大惨寺は、……
……続きは、体験した皆さんに埋めてもらうことにしますか。なぜなら、「シン・お笑い大惨寺」は、参加した皆さんの関わり次第で、どんどん姿を変えていく「編集的自由の国」なのだから。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。