46[守]別院で「守道連恋」が始まった。卒門を前に師範代が学衆に思いの丈を届ける企画だ。開始前日、号砲係の石井梨香(番匠)は迷っていた。日付が変わってすぐに鳴らすか、夜明けを待つかと。トップを狙う男の顔が浮かんだ。「彼を一晩眠らせないのは酷だな」。石井の心は決まった。
2月13日0時11分、「守道連恋」のスタートアナウンス。25分後に彼が来た。いや彼ではなく、角道ジャイアン教室師範代代理マツコunexだ。角山祥道、異質を持ち込む期待も外さない。
2番手には弓心一射教室、森本康裕が続いた。抜群の安定感を誇る師範代だ。「型」と「道」のありようを鋭くも穏やかに手渡す。教室ではオノマトペハイキングガイドとなって柔軟性も発揮している。真の太陽は弓に射られて生まれる。ここからの更なるしなりに期待が高まる。
3番4番には、速修コースの師範代が並んだ。いいちこ水滸伝教室 松永真由美と落花狼藉教室 齋藤成憲である。017番までは平日毎日出題、038番を3カ月で駆け抜けるコース。11名、14名の学衆とともに前代未聞に挑んだ。日々、速さが質を変えることを実証し続けている。
全番回答締切まで5日、物語はまだ生まれ続ける。
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
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