伝習座[守]のオープニングが終了して、早々に「52[守]エディストNOW」が始まった。52[守]の「これから」に編集ターゲットを定め、教室をどのように編集していくか交わし合う場だ。反省や不足を語る場でない。師範代は「見立て」という方法を使って「これから」への抱負を述べた。イシス編集学校は方法の学校である。
”教室は盆踊りのやぐらで学衆は踊り手。学衆それぞれの踊りが出てくるようにしたい”(飯田師範代)
”学習が本に見えてきた。アイドルの写真集や昭和の小説のような。回答を読んでいて楽しい。”(矢倉師範代)
”ピアニッシモな日々にも、よく聞いているとそれぞれの個性がわかる。隠された学衆の魅力を引き出したい”(瀬尾師範代)
”すごろく遊びからオセロ遊びに変えていきたい”(野崎師範代)
■それ以外にもパズルやダンスなどなど。教室の「見立て」も師範代ごとにそれぞれだが、どれも教室ごとの面影を感じさせる。
”バスツアーと見立てていたが、漫才に見立てを変えたい”(高田師範代)
そう、教室の「見立て」はいつでも変えていけるのだ。それは師範代自身も同様である。事前レポートで師範代は「憧れのモデル」(子供の頃夢中になったアイドル、今も憧れる物語のヒーローなど)を挙げていたが、サイボーグ009、マジンガーZ、ギャル、などバラエティーに富む。師範代自身も憧れのモデルの力を借りればよいと、師範や番匠からも交わし合いが起こる。
■師範代の熱に応じるように師範、番匠、学匠からも「見立て」が飛ぶ。
田中所長は校長の言葉も引き合いに「教室の中にはこの社会で見られることが100ぐらいはある。教室の中が社会であること、その中でセンサーを動かしていてほしい」と檄を飛ばし、渡辺番匠からはemergency、contingencyの語源を引き受け、「自分の教室の中にでてきたものは自分が触れようとしているものが浮上してきている。全部ジブンゴト。」と添えた。
教室を社会に「見立て」、編集していく。編集をやめようとしている社会へあらがうのだ。
萩原ヒロキ
編集的先達:荘子。人材業界の会社員として、営業、労務管理、開発、マーケ、海外事業、広報、人材採用、人事企画を求められるまま次々に異動することも、風に吹かれるすすきや竹のごとき受容力の持ち主である由縁か。野口整体、アレクサンダーテクニーク、ゲシュタルト療法、ヒーリングなどの心身に関わる方法を学び、セラピストとしての活動歴もあり。
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