昆虫観察には、空間の切り取りに加えて、時間軸を切り裂くハサミをタテヨコ自在に走らせるのもおすすめ。この天使のようなミルク色の生き物は、数十分間の期間限定。古い表皮を脱ぎ捨てたばかりのクロゴキブリです。
リアルとオンラインのハイブリッドな感門之盟で、EditCafeから絶え間なく配信されていたイーてれ。「師範代の新たな面を知ることができた」「ゼッタイ見逃したくないプログラムの始まるタイミングが分かって嬉しい」「見逃したシーンもあとから辿れる」といった反響もある、人気の副音声だ。豪徳寺の会場での進行のタイミングにぴったり合わせたプログラムの紹介が、なぜ九州から東北まで全国に散らばるスタッフでも可能だったのか。それはリアル会場に張り付き、次第の直前の変更にも臨機応変に対応し、スタッフにLINE機能を使ってQを出し続けていた影武者リーダー、豊田香絵師範代と竹川智子師範がいたからだ。
配信メールには、プログラムの内容、登壇者の紹介、師範代に贈られる先達文庫に加え、感門表、校長から贈られる書、関連する遊刊エディスト、さらには視聴者プレゼントのリンクまで漏れなく貼ってある。想いの込められた校長の書を、筆さばきの伏せ開けの息遣いまで感じられるほど間近に見ることができるのは得難い経験だ。ハイブリッド感門になるまでは非公開だった、師範による丹精込めた感門表では、数ヶ月にわたる講座の万感の思いを託した痕跡を味わえる。視聴者が多重多層に感門之盟を堪能できるこうしたすべての内容を、イーてれスタッフが即座に盛り込んで配信するのは至難の業だ。じつはあと二人、影武者が潜んでいた。感門之盟当日の朝まで徹夜で台本を綿密に作成したのが、イシス編集学校を隅々まで知り尽くしている八田律師。そして、当日のスムーズな配信をリハーサルするための準備ラウンジをしつらえ、お膳立てを切り盛りしたのは、衣笠フロアディレクターだ。ルル三条、用意と卆意の編集が活きたイーてれだった。

▲秒単位で表示されるデジタル時計を左手に、右手はインカムのマイクを確かめる衣笠D。
アイキャッチ写真は、本楼の最奥の薄暗がりからQ出しをする豊田香絵師範代、納富智子師範代(奥から)
写真:後藤由加里
丸洋子
編集的先達:ゲオルク・ジンメル。鳥たちの水浴びの音で目覚める。午後にはお庭で英国紅茶と手焼きのクッキー。その品の良さから、誰もが丸さんの子どもになりたいという憧れの存在。主婦のかたわら、翻訳も手がける。
「この場所、けっこうわかりにくいかもしれない」と書かれた看板を手にした可愛らしい男の子のイラストが、展覧会場の入り口に置かれている。眉根を寄せて地図を見ているその男の子を通り過ぎ、中へ進むと「あなたをずっとまっていたのか […]
八田英子律師が亭主となり、隔月に催される「本楼共茶会」(ほんろうともちゃかい)。編集学校の未入門者を同伴して、編集術の面白さを心ゆくまで共に味わうことができるイシスのサロンだ。毎回、律師は『見立て日本』(松岡正剛著、角川 […]
陸奥の真野の草原遠けども面影にして見ゆといふものを 柩のようなガラスケースが、広々とした明るい室内に点在している。しゃがんで入れ物の中を覗くと、幼い子どもの足形を焼成した、手のひらに載るほどの縄文時代の遺物 […]
公園の池に浮かぶ蓮の蕾の先端が薄紅色に染まり、ふっくらと丸みを帯びている。その姿は咲く日へ向けて、何かを一心に祈っているようにも見える。 先日、大和や河内や近江から集めた蓮の糸で編まれたという曼陀羅を「法然と極楽浄土展」 […]
千夜千冊『グノーシス 異端と近代』(1846夜)には「欠けた世界を、別様に仕立てる方法の謎」という心惹かれる帯がついている。中を開くと、グノーシスを簡潔に言い表す次の一文が現われる。 グノーシスとは「原理的 […]
コメント
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2026-02-24
昆虫観察には、空間の切り取りに加えて、時間軸を切り裂くハサミをタテヨコ自在に走らせるのもおすすめ。この天使のようなミルク色の生き物は、数十分間の期間限定。古い表皮を脱ぎ捨てたばかりのクロゴキブリです。
2026-02-19
棚下照生。この忘れられたマンガ家が、最近、X(ツイッター)で話題になっていた(なぜかは知らないが)。大人漫画のタッチで劇画を描くという、今となっては完全に絶滅した手法が、逆に新鮮に映るのかもしれない。代表作『めくらのお市物語』は、連載当時、大変な人気で、映画やテレビドラマにもなったのだが、現在では、タイトルに問題アリで、復刊の目途もない。もしも古本屋で見かけることがあったら絶対買いです。
2026-02-17
小川の水底での波乱万丈を生き抜き、無事に変態を遂げた後は人家の周りにもヒラヒラと飛んできてくれるハグロトンボ。「神様とんぼ」の異名にふさわしく、まるで合掌するかのように黒い翅をふんわり広げては閉じる。