中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
多読アレゴリアWEEKスタート!!!!!
12月2日のオープンに向けて、全12クラブが遊刊エディストを舞台に告知合戦を繰り広げます。どのクラブも定員に届き次第、募集終了です。すでに締切間近のクラブもいくつかあるので、希望のクラブに絶対入りたいという方はお早めの申込をオススメします!!!!!
「レンチュウ、イヤ、レンジュウサン……」「カジャク、シジャク……」
令和六年神無月某日戌の刻、インターネットを介し集まりたるは七人のおんなとおとこ。田中優子宗風(学長)に導かれ「江戸の方法を用いて、読み・書き・遊ぶ」を旗印とするEDO風狂連、その船出に向け知略巡らす面々である。
「読相練磨(どくそう れんま)」で取り組むは『蔦屋重三郎ーー江戸を編集した男』(文春新書)が宜しかろう」とは後見の木村久美子【月】匠。風狂連大元締め、米田奈穂【風】師は「畏れ多くも優子宗風の新刊本。蔦重は時の人にしておあつらえ向き也」と応じる。読相練磨は江戸/EDOに纏わる本を多読共読しつつ「方法日本」に迫るもの。EDO風狂連稽古三本柱が一つである。
稽古には連句を巻く「書屋俳諧(しょおく はいかい)」もあり。場の仕立てを練るは大武美和子に福澤美穂子。「歌雀」「詩雀」という二羽の【鳥】に扮して座を仕切ることを決すると、「連句はじっさいにおこないてこそ面白さがわかるもの」と説く。もう一人の後見・田中晶子【花】伝所長に吉居奈々風師、「いかにも楽しげなり。我ら連中(読衆)に交じりて参加せん」と鼻息荒し。
「“アバター”をつくりゃんせ。号を持ち自ら連の亭主になり、新しいメディエーションに向かわん」とは別世の若衆・中村麻人風師。一同、浮世と別世を行き来しつつリアルな催し・草紙をつくらんと「遊山表象(ゆさん ひょうしょう)」の見取り図を描く。宗風を囲んでの講義あり座学あり、更には大江戸の面影たどる「神田川周遊クルーズ」も目論見中と聞けば、心躍らぬが無理というもの。
これにて【花鳥風月】そろい踏み! いざ二十の連中、EDO風狂連の小舟に乗りて春夏秋冬共に遊ばん。
文:吉居奈々
アイキャッチ画像:EDO風狂連×山内貴暉
多読アレゴリア【EDO風狂連】
【定員】20名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込締切日】2024年11月25日(月)
【受講費】月額11,000円(税込)*リアル開催の座(イベント)は別途会費制
*2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、そちらをご利用の上、2クラブ目以降をお申し込みください。
【開催期間】2024冬 2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)以後順次決定
お申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/765
EDO風狂連(田中優子監修):EDOで別世が立ち上がるーーEDO風狂連花鳥風月之船立
多読ジムClassic:Coming soon
勝手にアカデミア:Coming soon
OUTLYING CLUB(武邑光裕監修):Coming soon
群島ククムイ(今福龍太監修):Coming soon
千夜千冊パラダイス:Coming soon
身体多面体茶論:Coming soon
音づれスコア:Coming soon
大河ばっか!:Coming soon
軽井沢別想フロンティア:Coming soon
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 さて、11月は待望の「本の祭典」月間がやってきます。11月2日は福岡で、11月23日、24日は東京・豪徳寺で、 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
【プレスリリース】本好き必見:松岡正剛の郷読&多読 2大ブックフェス開催!11月、東京と福岡で「本の祭典」——九州は田中優子トーク、東京は6万冊の本棚空間で古本市&ライブトークをイシス編集学校が初開催
本を読むだけでは終わらない、本の新たな可能性をひらく読書の祭典へ——。 イシス編集学校は、11月に福岡と東京で本好き必見の二大イベントを開催します。校長であり編集工学者の松岡正剛の読書術を活かした「郷読」「多読」の祭典で […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-29
中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。
2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。