宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

編集は対話から生まれる。
<久野美奈子からのメッセージ>
新しいことを始める。新しい環境に身を置く。そんな変化が訪れやすい春。
改めて、自分の強みや活かし方、周りとのコミュニケーションについて考える方も多いのではないでしょうか。
誰かに想いを伝えたい。誰かの想いを受け取りたい。
人が社会の中で生きる上で、避けては通れない願い。
だからこそ人は悩んだり傷ついたり迷ったりします。
ナビゲーターを務める久野は日々起業支援の現場でたくさんの方と「コミュニケーション」をしていますが、イシス編集学校で学んでよかったと思っていることの一つが、「目の前の人にまっすぐに興味関心を持ち、面白がるまなざしを持つことができたこと」。
気合や根性やテクニック、そんなところをふわりと超えて、「編集」というモノサシをコミュニケーションにあててみる。
自分と相手の「あいだ」に着目する。
自分や他者を「ひとつの情報」と捉えて自由に動かしたとき、新しいコミュニケーションのあり方が見えてくるのかもしれません。
編集的コミュニケーション、ご一緒に考えてみませんか?
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
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2025-09-09
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豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。