何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

みなさん! 突然ですが、クイズです。
下の二つの言葉をつなぐものは何か考えてみましょう。
<本部(もとぶ)>と<中土佐>。
前者は沖縄北部の、後者は高知中西部の海に面した町です。それぞれの言葉の周辺に広がる情報を掬い、イメージをグーンと広げ、そこからさらにさらに奥に入ってみましょう。
わかりましたか?
答えは、魚の「カツオ」。
意外かもしれませんが、実は沖縄はカツオ節の消費量が日本一なのです。その沖縄でカツオの町と言えば本部。
一方、「カツオのたたき」は高知の代名詞で消費量は日本一。なかでも中土佐は漫画「土佐の一本釣り」の舞台となった漁師町として知られています。
近海と遠洋の違いはありますが、沖縄も高知もどちらも一本釣りで漁師がカツオを釣り上げるのは同じ。こんな風に意外なところにつながりがあるんです。
もちろん、つながりはこれだけではありません。
8月29日の「黒潮エディット、なんごくさま祭」では、もっと多くの思わぬつながりの発見やそこから見える差異の際だちを楽しめる編集学校名物目ミメロギアを用意して皆さまをお待ちしています!
連想や対比が南国を地に花開き、黒潮に乗ってアタマ中を回遊すること間違いなし!?
【イシス祭@沖縄&高知】黒潮エディット、なんごくさま祭
8月29日(土)14:00-15:30
ナビ:真武信一、渡會眞澄、萩原雄三、清水伺名子
しみずみなこ
編集的先達:宮尾登美子。さわやかな土佐っぽ、男前なロマンチストの花伝師範。ピラティスでインナーマッスルを鍛えたり、一昼夜歩き続ける大会で40キロを踏破したりする身体派でもある。感門司会もつとめた。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
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2025-09-24
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