かつて「大人マンガ」というジャンルがあった(詳しくは「マンガのスコア 園山俊二」参照)。この周辺には、ファインアートと踵を接する作家たちが数多く存在する。タイガー立石もその一人。1982年、工作舎から刊行された『虎の巻』は、まさしくオトナのためのマンガの最極北。いいお酒といっしょにちびちび味わいたい。
51[破]で物語を書いた学衆からこんなつぶやきが聞こえてきた。
「今回初めて物語を書きましたが、日々の雑務や仕事のイライラを忘れさせてくれる意外な副産物がありました。ストレス解消にいいですね、物語…。」
物語をクリエイトしている最中の没入感は格別だったようだ。面白い小説やドラマに熱中することでストレス解消している人は多いと思うが、それを自分で作る側になってみたら、もっと夢中になっちゃうのだ。音楽鑑賞ではなく演奏、スポーツ観戦でなくプレイ。聞くだけ見るだけより自分でしたほうがそりゃ愉しいだろうけれど、愉しむまでには技術を磨かないといけない、道は遠い。でも物語は、そこまでハードルが高くない。文章を書くことは誰でもできる、している。他人のつくった世界にお邪魔する読書から、自分が世界をこしらえる側に立ってみようではないか。
そうはいっても難しいのでは、やっぱり技術もいるのでは…という方もご安心を。イシス編集学校では、物語は「お題」であり、「型」にのっとって書く。むしろ、好き勝手に書いてはいけないのだ。それで面白いのかといえば、自分の書きたいことを書くよりも面白いものができる。編集学校の[破]では、英雄伝説の型を使い、メジャーな映画をもとにしながら、あらたな物語をつくる。その過程で、人類がどのように情報伝達の方法を磨いてきたかを追体験し、世の中にあふれる物語の効能や功罪を読み解けるようにもなる。
52[破]をめざす方々にむけて、恒例のエディットツアーを開催する。[破]でもいちばん美味しい物語編集術を味見してもらう。ナビは[破]番匠:野嶋真帆。4期で入門して以来、物語編集術を磨き続け、師範代たちにその秘訣を伝授している。物語講座の開発メンバーでもある。相方のOB師範は当日のおたのしみ。
今回のツアーは、バレンタインデーの開催にあわせて「イコンから始まる物語」というテーマにした。バレンタインデーの由来をひも解けば、古代ローマのルペルカーリア祭、キリスト教の聖人バレンタイン、花やカードの交換、チョコレートメーカーの販売戦略、いまや高級チョコレートの祭典だ。ハート形のチョコというアイコンが連れてくるいくつもの意味から、何通りもの物語を始めることができるだろう。ぜひ、物語をつくる側の熱中を体験しにきてほしい。
[守]学衆はもちろん、未入門の方も歓迎!
■日時:2024年2月14日(水)19:30-21:00
■費用:1,100円(税込)
■会場:オンライン(zoom)
■定員:先着20名
■対象:どなたでも参加できます
■お申込み:<破>エディットツアー2024年2月14日
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
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コメント
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2026-03-05
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