飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

師範頌とは、師範や番匠を二期以上努めた者に贈られるイシスのオリジナルアイテムだ。そのロールを担当しなければ手に入らないレアグッズは、師範と番匠を労うためだけにデザインされ準備される。54[守]の師範頌は鈴木康代学匠からそれぞれに讃える言葉と共に手渡された。
今期の師範頌は、松岡校長のドローイングである『17歳のための世界と日本の見方』の挿絵原画をB5版のジークレー版画にしたもので、版画作品として校長が販売していたものでもある。
ヒトは残忍な「ワニの脳」と狡猾な「ネズミの脳」、また「トリの脳」を宿したまま、それを理性でコントロールしながら「ヒトの脳」を操ってきたのだという。ヒトの文化を作ってきたそのことは、まさにイシスの文化を操る師範そのもの。鈴木康代学匠は、師範頌に選んだ理由をそう説明した。
包みを解いて、師範頌のドローイングを開いて見せる一倉広美師範
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
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コメント
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2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。