破の師範・番匠・評匠の忙しさマックスなのがイマココ、開講5週目~7週目だ。アリスとテレス賞(AT賞)エントリー、選評会議、伝習座、講評執筆が次々とやってくる。
5月15日(日)に第1回AT賞が締め切られた。師範は教室にはりつく。限界超えで手が震えだす師範代の後見として、舞台裏で創文のチェック、誤字脱字や書式に目を配り、エントリーにつきそう。学衆へ応援、師範代へねぎらいをせっせと送る。評匠は別院で前夜祭を開催。「hyo-syoチャンネルch.1 敲いて推してAT賞の門」と題して推敲の本来を伝えた。
そして目下、22日(日)のアリスとテレス賞選評会議にむけて53作品を熟読中である。全員が全作品を読み、選評会議では1作ずつマナイタにのせて意見交換する。そういうと切り刻まれると恐れられそうだが、よいところもいっぱい見つける。【校長室方庵◎校長校話】第4期[破]「書きつ・書かれつ・読みがえれ」【第1回AT賞:知文】を読んでほしい。校長の評価の視点はこんなにも多い。選評委員はこの多様な見方に肖ってゆく。各賞が出そろうまで6時間以上はかかる。
つづいて28日(土)は第2回の伝習座があるので、その準備も始まっている。本日、野嶋真帆番匠からレクチャー資料がどーんと届いた。zoomミーティングとリアルのリハーサル。そこにAT賞の講評執筆も重なる。
仕事しながらコンテンツや段取りを考え、隙間時間にもエントリー作品を読み、講評を書き出しては毎日少しずつ推敲する。「師範のお題が多い…」と互いにつぶやきつつ、作品を読んでは課題本に立ちかえり、伝習座の用意に校長の著作と千夜千冊を読み直す。
それでどうなるか。選評会議の話題が伝習座のスピーチになり、課題本の再読が後半のお題「物語編集術」「プランニング編集術」のヒントになり、伝習座での言葉が講評に反映される。
「忙しいときは仕事を5倍にせよ」は、こういうことなのだろう。この仕事があの仕事にもなる、流用、転用ならぬ編用か、つまり変容かも。イシス流ダンドリダントツの秘訣である。
エントリー作品を読む…と思いつつ、今晩はイシスフェスタSP「情報の歴史21を読む第4回」をzoom視聴した。武邑光裕さんの語る「中世化する現代」「ハイパー中世」、きっとこれも編用する!
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
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