「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

桜の季節は特に日本を意識する季節ではないだろうか。桜、墨、蒼、銀に白。感門之盟2日目は、日本の伝統色で始まった。
佐々木局長は、桜色の着物を黒の羽織で引き締めて、帯に結んだ帯締めははんなり藤色だ。
佐々木局長からバトンを受けたのは、15期[離]律相院を駆動した異次元のエンジン、稲垣景子師範と、そのエンジンの回転数を上げた名伯楽、寺田充宏別当師範代。着物の帯から作られたベルトを結び、水引を意識した紋様をまとった稲垣師範と、ことほぎの紅色の蝶ネクタイを結んだ寺田別当師範代はブルーノ・ムナーリのシャツで律走のエネルギー、想像力を刺激する。
寺田別当師範代が、「守が楽しいのは、世界とつながっているから」と答えれば、稲垣師範は、コップ一つで世界が変わる。知らないことは怖いことではない、新しいことが楽しい」と語った。退院を経た師弟は、左右に並んで感門之盟をナビゲートする。
つないで結んで、さまざまな関係の結び目が律走を後押ししているのだ。
インスタ ストーリーも律走中!
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北條玲子
編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。
前期、「元・師範代の母が中学生の息子の編集稽古にじっと耳を澄ませてみた」が遊刊エディストに連載され大きな話題になった。 元・師範代の母が中学生の息子の編集稽古にじっと耳を澄ませてみた #01――かちゃかちゃ […]
御伽話のワンダーは背中の羽で宙に舞い、夜にさやげば、カオスの声がこだまする。 54[破]の師範代は、自由闊達、イキイキと時に激しくそのロールをまっとうした。 54[破]10教室の中で2つの教室は、師範の名付けのもとに撚り […]
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風に舞う花びらは、本楼から京都へと運ばれた。[守]の師範代は、[破]の師範代へと変身を遂げ、その笑顔には頼もしさが漂う。 思えば、53[守]の本楼汁講で、土田実季師範代は、その力を発揮したのだった。 202 […]
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コメント
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2025-09-16
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このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。