発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

あのころは無邪気に信じていたでしょう、「おとなのほうが、すごい」と。しかし、おとなになった私たちは、それが真実でなかったことに気づきます。ユニークな言葉選びや、豊かな想像力、意表をつく色づかい。こどもの小さなアタマには、おとなの私たちが失ってしまった自由な発想力が満ちています。
イシス編集学校では、社会のルールでガチガチになってしまったアタマをほぐす編集稽古を行っています。開校以来23年間で3万人の受講生を輩出し、小学4年生から88歳までがともに学ぶインターネットの学校です。
講座で実際におこなわれている【編集稽古】を無料で体験できる【編集力チェック】が長らくご好評をいただいておりますが、このたび編集力チェックに新メニュー「はねる物語」がリリースされました!
新メニューは、イラストを見てお話を考えるという物語編集力が問われる内容です。文字が書けなくてもタイピングが出来なくても、おしゃべりができる年齢であれば何歳からでも体験いただけるものになりました。
登録は簡単。お名前と年代(お子さんのお名前・年代でOK)とメールアドレスを入力して、回答を送るだけ。一両日以内にイシス編集学校の師範代から【指南メール】をお返しします。10分もあれば、スマホからパソコンからタブレットからのご回答が可能です。ぜひお気軽にエントリーください。(保護者のみなさまの代筆、未入門の大人のみなさまの挑戦も歓迎します)
イシス編集学校 presents
[編集力チェック]おやこ向け〜はねる物語〜
▼エントリーはこちらから
https://qe.isis.ne.jp/index/2023oshogatsu01
■開発秘話
それはプレリリースでの出来事。30代から50代の大人たちは、このお題にたいへんな抵抗を示したのでした。「正直、導入にしては難易度が高い」「これを子どもができるとは思えない」……つぎつぎと難色の声があがります。
そんなしかめ面の大人を尻目に、6歳、9歳、10歳のこどもたちは意気揚々と回答するのでした。「スマホ画面を見せたら、じっと見て10秒くらいで回答ができていました」「6歳でもすぐに物語を作っていました」。こどもの発想力を見せつけられたおとなたちは、あっけに取られるばかりでした。
おとなは躊躇い、こどもは弾む。思考の柔軟性が如実に判明するこのお題、あなたの「こども度」を測ってみては。
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[新体験‼︎]5分でわかる「編集力チェック」子どもと楽しめるコース登場。期間限定★お題に回答すると無料で師範代の指南が受けられます。
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。
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コメント
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。