五反田コレクション第2弾 13[離]退院式

2019/11/19(火)10:54
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 2019年11月9日、DNP五反田ビルで開催された13[離]退院式。前回の感門之盟に引き続き、第二弾五反田コレクションをお届けします。

 

 BGMは、もちろんパティ・オースティンの「Kiss」。

 

 

史上初、特別賞二冠の山田細香さんは、松岡正剛校長がかつてファッションショーでモデルにもなった “Yohji Yamamoto”。

 

 ☞★千夜千冊 1719夜 アン・ホランダー 『性とスーツ』

 

 

退院を迎え晴れやかな藤田小百合さんがまとうのは情熱の赤!

絃燈院メンバーズ。津村直さん・穂積晴明さんはダークでシックに。中央・福田容子別番は、これぞ絃燈院の火元組、「燈火」がコンセプト。

田母神方師賞受賞の穂積晴明さんのテーマは「自戒」?! やり残した気持ちを次につなげようと、デザイナーである父から譲り受けたパンクアーティスト”ジェイミー・リード”のデザイン・ジャケットとともに。

火元組・山田小萩 半東は、「帯」をアクセントに。絃燈院の「燈」から「麦」を、逍応院の「逍応」から「葉」を連想。実り豊かな退院式になりますように!

典離受賞の逍応院 加藤めぐみさん。イシスといえば月の女神、大きな「月」のピアスで遊び心を演出。

 

 ☞★千夜千冊 1081夜 山下主一郎 『イメージ連想の文化誌』

 

 

絃燈院 遠藤政城さんは、恋愛をテーマに展開するブランド “nisai” で。固定されない人間関係のように変化していく服にインタースコアを感じ、この日にチョイス。

千離衆・桂大介師範(写真右)。松岡正剛校長が舞台に登場する直前、セレモニー最後の文巻朗読を担当、グレーでシックに、ロングスカート?! で登壇。

人形師、着物デザイン、アートディレクターと多元的な姿をみせるジュサブローの着物で魅せる逍応院 秋山珠里さん。

 

 ☞★千夜千冊 1310夜 佐々木幹郎/写真・大西成明 『人形記 日本人の遠い夢』

 

 

 

司会の大役をつとめた絃燈院 寺田充宏 右筆。炎のチーフに、ト音記号のカフスは絃燈院のシソーラス。連想から広がるオシャレ・アイテムたち。

 

 

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。