師範代のモチベーションも支える先達文庫――52[破]先達文庫授与【84感門】

2024/09/15(日)19:09 img
img

 たくさんの私を発揮しながら、この期を全力で走り抜けた師範代ひとりひとりに贈られる本が先達文庫だ。Day1の卒門式では、1冊の本が守の師範代に贈られたが、破の師範代には2冊の本が贈られる。学匠と学林局が相談し、それぞれの師範代の様子や数奇やこれからに合わせて選び、贈った20冊の本はこちら。


◆新坂彩子 師範代(イーディQ+教室)
 『桜庭一樹と読む倉橋由美子』(倉橋由美子 (著)、桜庭 一樹 (編)/中公文庫)
 『精選女性随筆集 倉橋由美子』(倉橋由美子 (著)、小池 真理子 (編)/文春文庫)

 

◆矢倉芳夫 師範代(全階モーマク教室)
 『見ることの塩 上』(四方田犬彦/河出文庫)
 『見ることの塩 下』(四方田犬彦/河出文庫)

 

◆石井晴美 師範代(変速背負投げ教室)
 『音楽放浪記 日本之巻』(片山杜秀/ちくま文庫)
 『音楽放浪記 世界之巻』(片山杜秀/ちくま文庫)

 

◆稲森久純 師範代(蝶か釣果教室)
 『魚心あれば 釣りエッセイ傑作選』(開高健/河出文庫)
 『魚の水はおいしい 食と酒エッセイ傑作選』(開高健/河出文庫)

 

◆登田信枝 師範代(ミネラル息吹教室)
 『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』(松浦理英子、藤沢周、井辻朱美、阿部和重(訳)/河出文庫)
 『にごりえ 現代語訳・樋口一葉』(伊藤比呂美、島田雅彦、多和田葉子 角田光代(訳)/河出文庫)

 

◆柳瀬浩之 師範代(魔弓マイスター教室)
 『テクノコードの誕生』(ヴィレム・フルッサー/ちくま学芸文庫)
 『メディアの文明史』(ハロルド・A・イニス/ちくま学芸文庫)

 

◆高田智英子 師範代(語部ミメーシス教室)
 『他者の靴を履く』(ブレイディみかこ/文春文庫)
 『ワイルドサイドをほっつき歩け』(ブレイディみかこ/ちくま文庫)

 

◆畑本浩伸 師範代(ダイモーン維摩教室)
 『平家物語 1』(古川日出男(訳)/河出文庫)
 『平家物語 2』(古川日出男(訳)/河出文庫)

 

◆渋谷菜穂子 師範代(ポンヌキ和華蘭教室)
 『クアトロ・ラガッツィ 上』(若桑みどり/集英社文庫)
 『クアトロ・ラガッツィ 下』(若桑みどり/集英社文庫)

 

◆束原俊哉 師範代(四一・一・二五教室)
 『考える身体』(三浦雅士/河出文庫)
 『『おくのほそ道』謎解きの旅』(安田登/ちくま文庫)

 

次期は物語講座の師範代を務める畑本浩伸師範代。教室名に含まれる「維摩」の仏教要素もミックスして贈られた本は古川日出夫の現代語訳による『平家物語』。素晴らしい語りぶりに肖って、物語講座での指南も進めて欲しいと、原田学匠からエールも込められた。

 

ビジュアルデザイン:穂積晴明

  • 米田奈穂

    編集的先達:穂村弘。滋賀県長浜出身で、伝統芸能を愛する大学図書館司書。教室名の「あやつり近江」は文楽と郷土からとられた。ワークショップの構成力に持ち前の論理構築力を発揮する。