空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

年越しには、エディスト・クロニクルで2023年を振り返りたい。本日より3日連続3回に分けて、2023年エディスト・クロニクルを公開します。時系列の歴象にあわせて、講座リーダーによる今年のハイライトもお楽しみください。
読者の皆様、本年もありがとうございました。遊刊エディストは年末年始も休みなく続いていきます。来年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
新型コロナが5月より5類に引き下げと発表されると、にわかに世の動きも少しずつ変わってきたこの頃。編集学校では「50[守]田中優子の編集宣言」で幕を開けた。「イシスこそ、社会に抗うための教育を実現している」という田中優子氏の宣言は、多くの学衆・指導陣に勇気を与えた。春先の千夜千冊では、LGBTQ千夜が連打される。その中で、校長松岡正剛は3度目の肺がん治療の最中であることを明かした。
アイキャッチ画像:03.19 第81回感門之盟Day2
★01.01 2023新春放談(~1/5)六連発の年明け
★01.07 新春オツ千SP 橋本英人登場
◇02.03 編集力チェックおやこ版リリース
○02.04 性的少数者差別発言で総理秘書官解任
◇02.05 物語講座15綴 績了
◎02.10 電子版千夜千冊エディションフェア(〜2/23)
★03.15 多読ジムSeason12出版社コラボ「春秋社賞」発表(受賞佐藤裕子)
○03.15 ガーシー参議院議員除名処分決定
★03.16 JUSTライターチーム始動
○03.16 日韓首脳会議 関係正常化合意
○03.17 車椅子テニス国枝慎吾に国民栄誉賞授与
◇03.18 第81回感門之盟「律走エディトリアリティ」Day1(司会 長島順子)
◇03.19 第81回感門之盟「律走エディトリアリティ」Day2(司会 稲垣景子・寺田充宏)
○04.09 経済学者植田和男 日本銀行総裁就任
◎04.11 1821夜『LGBTを読みとく』森山至貴
○04.12 凪良ゆう『汝、星のごとく』本屋大賞2回目の受賞
◇04.16 本楼エディットツアーU23(ナビ山内貴暉)
◇04.18 エディットツアーオンライン(ナビ新井和奈)
◇04.20 オツ千インスタライブ『サブカルズ』3夜連続開催(〜4/22)
◎04.22 1822夜『ジェンダーと科学』エヴリン・フォックス・ケラー
○04.23 東京レインボープライド2023開催
◇04.24 50[破]開講
◎04.30 1823夜『なぜオスとメスがあるのか』リチャード・ミコッド
わたしが選ぶ 2023ハイライト
あなたにとって今年1番のハイライトはどんな出来事でしたか?
講座リーダーたちに記憶に残る今年の講座ニュースを聞いてみました。
エディスト・クロニクル2023 #01 はじまりの編集宣言
エディスト・クロニクル2023 #02 エディット群島の躍動
エディスト・クロニクル2023 #03(12月31日公開)
Back Number エディスト・クロニクル
エディスト・クロニクル2022 #02 1800夜とEdist新連載の夏
エディスト・クロニクル2021 #03 ウチとソトを飛び越えて
エディスト・クロニクル2020 #03 ハイパー・メディエーションに向かって
エディスト・クロニクル2020 #02 オンラインに感じるトポス
エディスト・クロニクル2019 Movie #03 離ユニオンと出世魚
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。