草むらで翅を響かせるマツムシ。東京都日野市にて。
「チン・チロリン」の虫の音は、「当日は私たちのことにも触れてくださいね」との呼びかけにも聴こえるし、「もうすぐ締め切り!」とのアラートにも聞こえてくる。

ほんのれんラジオの最新エピソードが公開されました!
イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。
vol.21の問いは、「なぜ、わかりあえないのか?それぞれの物語を越えて」です。
最後のゲスト本は、岸政彦さんの『断片的なものの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)。
ラジオの中でウメコが大好きと発言していましたが、わたしも大好きなこちらの本!
「だからなに?」「それがどうした?」というものを、私たちは削除しがち?
一般化された物語から外れているものをこそ、抱きしめてみたい。
人々のなにげない話に耳を傾け、「断片的なもの」を集めつづける社会学者の岸政彦さん。
その視点に触れてみると、これまでの「物語」についての話もちょっと違って見えてきました。
(前編)人生は、「だからなに?」の積み重ね。社会学者・岸政彦さんのエッセイ集『断片的なものの社会学』をしみじみ読んでみた
(後編)「べき論」という暴力に抗いたい!社会学者・岸政彦さんのエッセイ集『断片的なものの社会学』を読む。
エピソード
【前編】ほんのれんのポッドキャストを取り上げてくださった営農とサブカルさんへ謝辞/あえてストーリー化されていないゲスト本/足でかせぐ、圧倒的帰納法の気配がする。まるで宮本常一のよう。/冒頭文「お父さん、犬が死んでるよ。」の衝撃/22時書斎、おじーに起こった出来事/因果にしちゃうと、こぼれ落ちていくもの/高齢の異性装、巨乳マニアの闘病ブログ/一般化という暴力/物語「が」生きている/小さな家族の、裏切りのエピソード/【後編】著者の実体験 勝手に物語化されたことへの怒り/生きること「が」わたしたちに何を期待するのか、という問いの立て方 ヴィクトール・フランクルさん/物語の器としてのわたし、世界の捉え方の話/”世界と世界たち”by セイゴオ
★営農とサブカルさんのラジオエピソードはこちら (ほんのれんラジオについてのエピソードは、25:55頃~)
営農とポッドキャスト「合わせて100時間以上聴いたのに…なんの成果も!!得られませんでした!!」特集
ラジオって聞き流すのもいいし、じっくり考えながら聴くのもよきですよね。
ラジオ収録に同席した、本記事執筆者のノートを公開します。ラジオの復習や思考の手すりになれば幸いです!
▼「なぜ、わかりあえないのか? それぞれの物語を越えて」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
(1)『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴッドシャル(著)月谷真紀(訳)東洋経済新報社 2022
(2)『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著)筑摩書房 2017
(3)『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル(著)ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2014
(4)『他者と働く ――「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)ニューズピックス 2019
(5)『断片的なものの社会学』岸政彦(著)朝日出版社 2016
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ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-07-15
草むらで翅を響かせるマツムシ。東京都日野市にて。
「チン・チロリン」の虫の音は、「当日は私たちのことにも触れてくださいね」との呼びかけにも聴こえるし、「もうすぐ締め切り!」とのアラートにも聞こえてくる。
2025-07-13
『野望の王国』原作:雁屋哲、作画:由起賢二
セカイ系が猖獗を極める以前、世界征服とはこういうものだった!
目標は自らが世界最高の権力者となり、理想の王国を築くこと。ただそれだけ。あとはただひたすら死闘に次ぐ死闘!そして足掛け六年、全28巻費やして達成したのは、ようやく一地方都市の制圧だけだった。世界征服までの道のりはあまりにも長い!
2025-07-08
結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。