宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新シリーズが公開されました!
2024年5月のテーマは「ホントの自分? アバター時代のたくさんの私」。シリーズ3本目の今回は、「アバター」を考えます。アバター使えば、見た目も声も変えられる!宇宙にだって行けるかも? 生身の身体を脱ぎ捨てた人間は、もしかして不老不死になるのかも。「アバター」というテクノロジーを使うことで変わってくる「わたし」を考えていきます。
▼エピソード
アバターって何ですか/『アバターと共生する未来社会』石黒浩を読んで/東急ハンズで接客してくれるロボット「Sota」/遠隔ガンダム/この顔・この声・この私を脱ぎ捨てる/コワモテでもアバターなら子どもと仲良くなれる!/身体の属性、ひきはがしたくない?/見た目によって、できることが制限されてきた/玉城絵美『ボディシェアリング』/1つのアバターに複数の人格/コレクティブ・ブレイン化/これまで「文字」に頼りすぎてきた。アバターなら「ボディランゲージ」も/複数の感覚を同時に/抱っこしながら電話できるハグビー/映画『アバター』/宇宙の果て、海底、火山で研究ができる/宇宙は広い、寿命は短い/人が死ななくなってくる?/生身がホント?
出演:ほんのれん編集部 ニレヨーコ、はるにゃ、おじー、ウメ子
▼今回登場する1冊〜「ほんのれん」旬感本より
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ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
1~3件/3件
2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。