編集部が選ぶ2025年10月に公開した注目のイチオシ記事6選

2025/12/04(木)11:21 img
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公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。

 

2025年10月といえば、日本人のノーベル平和賞受賞にわき、女性首相がはじめて誕生、大阪・関西万博が閉幕、サッカー日本代表がブラジルに勝利、様々なニュースに感極まったのではないでしょうか。もちろんイシス編集学校の遊刊エディストがお届けする10月のニュースも激熱でした。

 

では、2025年10月に公開された記事の中から選ばれたオシ記事6選をご紹介します。

 

  • 1 シゲノリ師範’s 推しキジ! 
  • ー 濃ゆいPick!

 

【書籍『九』販売開始】これ一冊で千冊読める─未曾有のブック曼荼羅‼

九州の千夜千冊が上梓された。Qten Genki Book『九』は、前代未聞の1,000冊ブックナビゲーションと銘打った。九天玄氣組20年の歴史で連綿と継承してきた、彼らの「ち」(知、血、命)と「み」(看、魅、実)と「き」(氣、起、機)。この情報生命体がこの一冊に濃縮されている。この濃厚なミックスジュースは危険である。目次構成からして本当に飲みきれるかも怪しい。『九』は良薬ではなく猛毒だ。毒がまわるから知的愉快に果敢に向かえる。インフルエンザが流行っているなか、この『九』なる非自己を取り込むことをお勧めしたい。─ 齋藤シゲノリ

今月はシゲノリ師範が推しキジPickに初登場。ただいま[花伝所]錬成師範のまっただ中。選んだのは『九』! クラウドファンディングを経て、多くの人の手で編集された名作、シゲノリ師範いわく”猛毒”です。田中優子学長が中野由紀昌組長とともに登壇した20周年記念イベントについても、記事があがりました。松岡正剛校長も、きっと喜んでいらっしゃることでしょう。シゲノリ師範の『九』の描写がアツいです。これ以上の解説はいらないね、ということで続きは元記事をお読みくださいm(__)m
マツコ
マツコ

 

マツコ’s plus one!

九天玄氣組20年を振りかえるぅ~の記事7選

 

【田中優子の学長通信】No.13 『九』の出現

極意はセイゴオ直伝〈ふにゅふにゅ〉【九天玄氣組20周年企画をふりかえる】

松岡正剛校長と歩んだ二十年、編集の志を継いで―玄氣玄影のつどい【九天玄氣組】

【プレスリリース】本好き必見:松岡正剛の郷読&多読 2大ブックフェス開催!11月、東京と福岡で「本の祭典」——九州は田中優子トーク、東京は6万冊の本棚空間で古本市&ライブトークをイシス編集学校が初開催

【書籍『九』販売開始】これ一冊で千冊読める─未曾有のブック曼荼羅‼

ゲストは田中優子学長!!「九州の千夜千冊」刊行記念イベント必聴です

クラウドファンディングで出版へのご協力を!-九州の千夜千冊vol.5-

    • 2 衣笠景司’s 推しキジ! 
  • ー 今だからこその編集力でPick!

 

田中優子×安藤昭子 特別対談「AI時代の編集力」– AIの思考プロセスが可視化された今、人間を支える命綱は「編集力」


AIの隆盛が進む今こそ、本対談は「人間の可能性=編集力」を捉え直す貴重な契機を示してくれます。AIが高速で情報を生成・提示する中で、私たちに求められているのは、結論ではなく“思考のプロセス”に対する自覚です。そこにあるのは、論理だけでなく、感情や身体性、他者の声に耳を傾ける力。そうした「見立て」をはじめとした個々の「編集」を磨くことこそ、AIでは再現しえない人間らしい創造の根幹になる。そんな示唆に満ちた対談でした。AI時代にあっても、私たちが立ち返るべき「人間らしさ」と「編集の手触り」を、あらためて教えてくれる一篇です。──衣笠 純子 

Google Geminiに追い上げられたOpen AIが社内で緊急事態宣言を発令(nikkei.com)。またたくまに進歩する生成AIと人間はどう協働できるのか? 生活と切り離せないものになってきたからこそ、田中優子学長はこの現象をどう見るのか? 編集工学研究所の安藤昭子代表がどの立場を示すのか。そしてここに奥本英宏師範のモデレーションが入り、大変興味深いはるにゃんこと山本春奈さんの記事となっています。見逃した方はぜひチェックを。
マツコ
マツコ
  • 3 金 副編集長’s 推しキジ! 
  • 多読でPick!

 

田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)

「酒上夕書斎」の大ファンです。優子先生がワインをぐびぐび飲みながらほろ酔い気分で本の話をする番組ですが、本への思いが伝わってくるそのまろやかな語り口がとってもいいのです。最新回は『江戸問答』『日本問答』『昭和問答』の三冊語りで、別典祭で生配信しました。実は私もラストにちょろっと出演しています。そのとき、会場で「みなさんご覧になっていますか」と聞いたら、ほとんど手があがらなかったのですが…、手を挙げるのが恥ずかしかっただけかな…。ぜひぜひ、ご覧くださいませ!── 金 宗代

田中優子学長の柔らかい表情と出会えるYoutube LIVE。ちょっと時間がね、火曜日の16時半なので、なかなかリアルタイムでご覧になれない方も多いかもしれません、アーカイブを見たらいいですね。マツコは、童心にかえる笑顔に出会えたこの回が印象深かった。松岡正剛校長のお話が学長の言葉で聞けるのも好き。金副編集長や吉村編集長と、法政大学総長時代に、総長室を訪ねてインタビューに伺ったことがありました。そのときのモードとはまた別の田中優子学長に会えますよね!年内最後は12月23日、楽しみです
マツコ
マツコ
  • 4 後藤’s 推しキジ! 
  • ー この一言にグッときたでPick!

  •  

津田一郎の『千夜千冊エディション』を謎る⑥ 『編集力』でアブダクションを謎る

絶好調の津田一郎さんの連載『千夜千冊エディション』を謎る。10月からは『編集力』シリーズに入りました。津田さんご自身も「これは恐ろしいエディションである。謎ることすら気が引ける」という『編集力』に真っ向から挑まれ、謎り、千夜読者としての背中を見せてくださっているようです。この回はアブダクションについて。ぜひお読みください。きっと目が開かれることと思います。そして、図版構成は千夜千冊センセン隊でもある梅澤光由師範が担っています。「アリスを最後に持ってきたのは良いセンス」と津田さんも太鼓判を押してます。図版もご注目を。 ── 後藤 由加里

ISIS co-mission記事。気軽には読めない8000字越え、しかし積読にせずに読んでおかれたし。数理科学者である津田一郎さんが、ご専門分野を軸にしつつも、松岡正剛校長と千夜千冊エディションを介して柔らかくインタースコアしていく様子は、編集のひとつの手本を見ているかのようです。かつて数学のテストで30点をとって泣いたマツコとしては、みなさんに目次をぜひ紹介しておきます。
マツコ
マツコ

 

マツコ’s plus one!!

魅力的な目次のおかげで、数学ダメでも8000字でも読み進められたよ!

 

この記事の目次

 推論=心?

 推論とは何だろうか?

 パース自身の説明を聞こう

 三段論法再び

 数学、自然科学における推論とアブダクション

 

  • 5 マエストロ上杉‘s 推しキジ!  uesugi
  • ー 応援ファンファーレPick!

  •  

「God be with you」吉村林頭メッセージ【89感門】

2025年9月に開催した第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」での吉村堅樹林頭メッセージをダイジェストした記事です。AI時代に編集力がなぜ必要なのか。その問いに対する林頭の言葉を改めて伝えたく、ピックアップしました。
そして、こちらの記事の書き手は、師範代ロールを経て、この秋からJUSTライターメンバーに加わった北川周哉さん。北川さんのこれからの活躍にもぜひご注目ください!
おまけ:こちらは、北川さんがまだ学衆の頃の、初々しさが残るインタビュー記事です。あわせてご覧くださいませ。── 上杉 公志

生成AI関連、再び登場。先ほどの田中学長・安藤社長・奥本師範の記事は俯瞰した視点でのAI談義。こちらは編集学校を率いる吉村林頭の生成AIへの見解。「AI時代の編集力にとって大事なものは、すでにイシス編集学校の編集稽古のプロセスである「問・感・応・答・返」の中にある」のご発言が、編集術と生成AIを結びつけます。北川さんのレポートのおかげで、参加しなかった方にも大切な話題が届きましたね!
マツコ
マツコ

 

マツコ’ plus one!!

吉村林頭が着物を着ている姿、なんだか珍しいぞと思った方へ。

この記事で、そのいきさつが明かされています。

 

田中優子学長、吉村堅樹の着物を見立てるの巻 5shot

 

  • 6 チーム渦 田中志穂’s 推しキジ! 
  • ー 心が“しびれる”でPick!

  •  

手を施す──抗ってきた母の最期をめぐって

何度読んでも、心がしびれました。母との硬直した関係を編集しなおす福井さんの執念にやられました。イシス編集学校で出会った先達との深く豊かな関係性に心奪われました。エッセイの背後に娘さんの気配を感じ、親子三代のつながりにうっとりしました。
 お母様の最期をめぐって「抗う」編集が、福井さんのイシスクロニクルに通じる人たちとインタースコアされ、「抗う」が静かに解きほぐされていきます。病気の進行や限りある時間、焦燥する思いに抗い、再編集しなおした母子の関係は、まるで滑らかに糸が交差する絹織物のように切なくフラジャイルでした。
 皆さんも福井さんの渾身のエッセイに、思い切りしびれてみてください。── 田中 志穂

師範代登板をまっとうした後で、チーム渦へ参加を決めた田中さんが推しキジPickに初参加!そして、選んだのはこの記事ですよね~。もうね、涙なくして読めない。講座に関わる皆さんからの熱い記事、JUSTチームによるイベント記事、その他の編集にまつわるたーくさんの記事にまぎれて、こういうものがさらっと挟み込まれているという現象が、”theエディスト”だよねと思いました。いい記事を制作いただきました。いい記事を選んでいただきました。さすがお目が高い、渦チーム!
マツコ
マツコ

 

以上、2025年10月の記事から、エディスト編集部の”イチオシ” を厳選してお届けしました。みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!

 

 


 

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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。