EDIST ザ・ベストテン!第1位はどの記事か?

2021/07/30(金)09:49
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  •  「評判よりも評価を」編集工学において大事にしているのは いいね! の数よりもevaluationであるが、遊刊エディストがニュースサイトである以上、どのような記事が多くの読者に読まれているのかは気になるところである。千夜千冊のアクセス数第1位はなんと『物部氏の正体』(1209夜)であるという。(こちらについては「おしゃべり病理医 編集ノート - 千夜12のひみつ、ベスト10+α」で参照されたい)

 

 それではここに累計view数トップ10(2021年7月24日現在)を発表したい。さて、第1位はどの記事か?

 

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第10位 マンガのスコア LEGEND07萩尾望都 トップギアで半世紀 

  1. edist:堀江純一 2,347 views

 

エディストでも支持率の高い「マンガのスコア」より萩尾望都先生がランクイン。新年にEテレで放送された「100分de萩尾望都」、そして『一度きりの大泉の話』(河出書房新社)の刊行とともに再度注目を集めた記事です。「少女マンガはキビシ~」と堀江画伯は呟きますが、どうやら「マンガのスコア」は少女漫画が人気のよう。


第9位 南仏から遠来の客人 小津夜景を迎えて

  1. edist:後藤由加里 2,480 views

 

ある夏の日の夢のような時間…。小池純代宗匠のファンだという俳人 小津夜景さんを迎えた風韻講座リアルイベントのレポートです。ご本人のサイトとも繋げていただきました。エディストはNHKと相性がいいのか、小津さんが「NHK俳句」に出演されると記事が急浮上。

 

第8位 速報!『情報の歴史』予約開始 【20周年感門之盟】

  1. edist:上杉公志 2,697 views
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あの『情報の歴史』がついに蘇る!小粒の記事だが、このニュースは大事件であった。『情報の歴史21』が発売開始されるやいなや話題となり、全国各地で現在開催されている千夜千冊エディションフェアでも売れ行きは絶好調のようです。

 

第7位 なぜ、あま~い福澤美穂子が斬ったのか

  1. edist:井ノ上シーザー 2,733 views
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なぜ、この記事が読まれているのか。2年前の記事にもかかわらず、ここ最近再浮上し、なぜかずっとランク入りしている井ノ上シーザーのDUST記事。クスリとさせられる師範と師範代の舞台裏のお話。

 

第6位 おしゃべり病理医 編集ノート - 残酷?お笑いと病理診断

  1. edist:小倉加奈子 3,065 views
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エディストの名物シリーズ「おしゃべり病理医」よりお笑いと病理診断をブリッジさせて、どちらも略図的との共通点を見出した回。公開と同時にTwitterでも話題となり、病理医の方々から共感を得た1本です。

 

第5位 編集かあさんvol.8 「ん」のつく言葉

  1. edist:松井路代 3,638 views
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編集かあさん仲間である吉野陽子師範と「ん」のつく言葉を集めるという編集稽古の一幕を切り取った記事。公開後しばらくしてから注目を浴び始めた遅咲きの1本です。世界の三大遊びの一つである「しりとり」。どうやら「ん」のつく言葉を探しているのは編集かあさん達だけではなさそうです。
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  2. 第4位 おしゃべり病理医 編集ノート - コロナウイルスショックから学ぶ「共生」
  3. edist:小倉加奈子 4,076 views

 

遊刊エディストで初めて千夜千冊にリンクされた記念碑的な記事!1737夜『ウイルス・プラネット』がアップされるとじわじわと、着実にView数が伸びていきました。エディストでは真っ先に、真正面からコロナを切り取った記事でした。

 

第3位 マンガのスコア LEGEND14竹宮惠子 BLはここから始まった

  1. edist:堀江純一 4,518 views
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    萩尾望都先生とともにこの春、急に注目を浴びた竹宮恵子先生の「マンガのスコア」。気づけばあれよあれよと第3位まで一気に駆け上って行きました。話題性もさることながらやはり少女漫画は強し。

 

第2位 松岡正剛が語る、2020年に突出するための五箇条

  1. edist:穂積晴明 4,749 views
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タイトルとタイミングがバッチリとはまり、2020年の年明け早々にアップされるといわゆる”バズり”記事に。コロナ禍となる前に発せられた五箇条ですが「2020年を予言していたかのよう」と折に触れ繰り返し繰り返し読まれています。

 

第1位 マンガのスコア LEGEND03鳥山明①画力スカウター無限大

  1. edist:堀江純一 6,117 views
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第1位はなんと堀江画伯の再登場です!こちらの記事も公開後しばらくしてから突如ヒット。そして一度ヒットすると長きに渡り多くの読者の皆さんに読まれていきました。”マンガ”というメディアと繋がっている「マンガのスコア」は編集学校内外を問わず広い読者層にリーチしているようです。明日は新作記事が公開されますのでそちらもお見逃しなく。
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  3.  以上が最新のEDIST ザ・ベストテンである。あなたの予想は当たっただろうか?それとも意外な結果だっただろうか?

  4.  まだ読んだことのない記事があれば、チラ見でもしてみて欲しい。
  5.  またここにはない記事でも自分のお気に入りの1本を探してみて欲しい。遊刊エディスト日々更新中。本日1335本目。
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  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025