七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。

こんにちわ。森山です。
このごろは一雨ごとに気温が下がって、かさねのおしゃれが楽しみになってきましたね。
昨日と今日は、あちこちから小物を引っ張り出して「こんなのがあった!」と、持っているアイテムを自分に再インプットしつつ、アイロンがけをしたりしています。
今年の秋冬はマフラーとモコモコのカバンの出番が多くなりそう。
こんな風に、洋服の小物や着物の小物を、並べて眺める時間が大好きです。そして、こんな時はいつも頭の中で、「おそろい(お揃)」づくりをしているのですが、きっとこれは「守」の情報収集のための編集術「レパートリー・カウンター・パレット」とおんなじで、自分の持っているものでデパートごっこを節目ごとにしちゃうんですね。
どうして急にそんなことをしているかというと、実は昨日見つけたネパール製の白いフエルトの丸いバッグが、とてもとても気になっていて、紺か白かカーキーのどの色にするかを迷っているからなのです。
なので、レパートリーを眺めながら「あー、やっぱりここにあの白いバッグがあったら、これとこれにも合わせられるし、やっぱり白が紺よりもインパクト大!」と、「おそろい」が作れる小物の数を数えたりしています。
着物の編集は「あわせ」と「そろえ」が基本ですが、かといって「あわせ」も「そろえ」も着物と帯や帯揚げだけの話ではなくて、着物以外のストールや手袋やバッグでできちゃうし、そこに「洋服」と「着物」の間(あわい)で遊べる場所があるんです。
アイロンがけですっかり蘇ったコムデギャルソンのウールのストール。
これにフエルトの白のバッグを持って、黒のエナメルの草履(底裏が赤!)を履いて、黒の手袋をして、黒の色無地の着物に、黒の水玉の帯に、赤の帯揚げに、帯締めは、・・・もうちょっと考えましょう。
因みに、着物は袖口の位置が大きく動きますので、手袋は長めが断然いいですよ。
森山智子
編集的先達:和泉式部。SE時代にシステムと着物は似ていることに気づき開眼。迷彩柄の帯にブーツを合わせる、洋服生地を帯に仕立てる等、大胆な着こなしをはんなり決める。イシスにも森山ファンは数多い。
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コメント
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